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陸「大丈夫？忘れ物ない？」
翌朝、私たちは荷物を纏めてホテルをチェックアウトしそのまま空港に向かった。
昨日の時点で任された仕事は終わっていたし、帰国の時間が迫る。
陸『ちょっと考えてよ。お願いだから』
『…だけど』
陸『ちゃんと見つめなおして。自分で決めて』
真っ直ぐな陸くんの気持ちに、負けて。
確かに陸くんの心に一ミリも揺らがなかったと言われたら嘘になる。女の子なら誰だって結婚に憧れるでしょ？
陸くんもそのあとは本当に普通で。何事もなかったように普通に接してくれて、今まで気付かなかった陸くんの優しさに気付く事ができた。
気付いたら雅紀も麻希ちゃんも翔くんも結婚する。みんながみんな、大好きな人と。
和也の描く未来に私はちゃんと存在しているのか、最近ずっと怖かった。捨てられてしまうんじゃないかって、そう感じる節も無くはなかった。
数十時間のフライトを終えて、羽田空港に到着したら、見覚えのある背中が見えた。
「…かずなり」
和也だ。そう認識した瞬間
やましいことなんて何もなかったのに、昨日のことを思い出したらこの状況が良くないと焦る。
和也「A。おかえり。」
ニコリと微笑んだ和也の表情から本音は見えない。
陸「彼氏？」
和也「そうです。」
陸くんが隣にいる私に向かって発した言葉さえも、和也が拾うんだ。
陸「どうも。いつもAにお世話になってます。楠本です」
和也「あぁ、それはこちらこそ。Aがお世話になってます。彼氏の二宮です」
陸「…」
不穏な空気が流れている。空気を変えられない。
和也「A。麻希のところ行こう。」
「あ…」
和也にグイ、と引っ張られると。反対の手を、陸くんが掴んでいて。和也の眉間に皺が寄る。
和也「何？これ」
陸「僕、彼女にプロポーズしました」
和也「…は？」
低くて感情のない和也の声がする。
陸「でも、僕がアプローチする権利はありますよね？だって、まだ結婚してる訳じゃあるまいし」
和也「何が言いたいんだよ」
陸「いや。何も言うことはないです。ただ、せっかくなんで宣戦布告しようかなって(笑)」
和也「調子乗るのも大概にしろよ」
陸「それはこちらのセリフです。それに、社会人の今、あなたより彼女の隣にいますからね」
戦闘開始。
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サキ(プロフ) - aracick5963さん» コメント有難うございます。最後まで見届けてくださって本当に感謝の気持ちで一杯です…久しぶりの更新になってしまったので私もかなり見返しました…(笑)ぜひ番外編もご覧いただけるとうれしいです♪ (2023年2月25日 23時) (
レス) id: 5b47cf97cc (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - すりおろし梨。さん» コメント有難うございます。長い間放置してしまったのに暖かいお言葉まで。大切な物語だったので無事に完結できてほっとしています(笑)番外編も更新しましたので、お時間がある際にご覧くださると泣いて喜びます…。本当に有難うございました！♡ (2023年2月25日 23時) (レス) id: 5b47cf97cc (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - ともさん» コメント有難うございます。今更の更新になってしまい申し訳ないです…。恋愛も勿論人生の軸ではありますが、友情にもフォーカスして作品作りを行なっていたので素敵なお言葉をいただけて嬉しいです♡完結も見届けてくださったら嬉しいです！ (2023年2月25日 23時) (レス) id: 5b47cf97cc (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 橘花さん» コメント有難うございます。更新が滞ってしまっておりお待たせいたしました。。無事にアオハルのみんなは送り届けることができました！沢山愛してくださって本当に有難うございました！♡ (2023年2月25日 23時) (レス) id: 5b47cf97cc (このIDを非表示/違反報告)
aracick5963(プロフ) - 番外編おまちしてます。待ってる間に復習だ！ (2023年2月21日 23時) (レス) id: b2c4870f8a (このIDを非表示/違反報告)
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