記憶【梅原裕一郎】

08 ページ10

西山side
あれから１ヶ月が経って、今日は梅ちゃんが退院する日
あれから梅ちゃんの記憶は何をしても治らなくて、先生が言うには、時間が解決してくれる…それだけだった。

梅「やっと退院だ〜！｣

西「おめでとう！梅ちゃん」

如「おめでとうございます。梅原さん」

梅「ありがとう」
梅ちゃんはAちゃんの前で営業スマイルをするようになった。

西「退院祝いどこかに飲みに行く！？」

梅「いいよ」

西「じゃあじゃあ！江口さんも呼んでいい！？」

梅「いいよ笑如月さんも行く？｣

如「…私はこれからバイトなので大丈夫です笑楽しんできてください！」

梅「了解」

西「バイト頑張ってね〜！」

如「ありがとう、西山くん」

梅「あのさ、」

西「どうしたの？」

梅「バイトってほんと？」

西「え？どうして？笑」

梅「いや、ホントだったらやめておいた方がいいんじゃないかなって、体調悪そうだったから。」

西「…大丈夫じゃない？」

梅「ならいいんだけどさ。」

体調悪そうだったからってそれはそうだよね、
梅ちゃんに忘れられてて営業スマイルを向けられてるんだから。
今日、やっぱり家に行ってこようかな。
家…家、…あ、梅ちゃん。家どうしようかな。

西「あのさ、梅ちゃん？」

梅「ん？」

西「…家、梅ちゃんさ」

梅「あ〜…同棲してたんだっけ？俺」

西「うん、」

梅「…ネカフェにでも行くかな？｣

西「良かったらだけど、うちくる？」

梅「…。」

西「無反応はやめて！！困るから！」

梅「ごめんごめん笑迷惑じゃなければしばらくお世話になります」

西「了解〜」

09→←07

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す