真意 ページ40
※ 貴方side ※
騒がしい声がする
聞きたくもない
鈍器、拳、血
それらを連想とさせるその音が
嫌というほど、私の耳に流れ込んでくる。
ここは……？
「気付いたか？」
『……え…誰……えっ…？』
「…久しぶり…か？」
地面に寝そべる私の横に座っていたのは
見知った人物
『…場地……』
「A」
ある集会の日
場地は突然東卍を去った。
その意味も、真実も知らないまま
それから1度も会っていなかった
なんで、彼がここに…。
ふと、周りを見渡してみると
ガラクタの山、遠くのほうからは
先程から感じていた騒がしい声。
未だに混乱する私に、場地は言う。
「ちょうど、東卍と芭流覇羅の
決戦が始まったところだ」
『えっ…決戦って…』
「この山の向こうに、マイキーはいる」
『っ！』
じゃあ早く伝えにいかないと
一虎はマイキーを…
そう思い、動き出そうとするが
『うっ…』
一虎に折られた指が痛む。
徐々に頭が、痛みを認識していく。
「派手にやられたな」
『っ……場地…今すぐトラに伝えて…
説得して…この抗争に意味はないって！』
「残念だが、それは出来ねぇ」
『なんで…！』
「この抗争は、俺にとっても必要なことだからな」
場地にとっても必要？
それって…
「お前は、マイキーが間違った道へ
進もうとした時に
真っ先にマイキーを止めることは出来るか？」
『え…急になに？』
「お前はこの先
東卍が間違った方向へ進もうとした時
真っ先に仲間を止める覚悟を持て」
何よ場地…急にそんなこと…
どうして…
「誰かに誘導されたり、金の力で解決したり、
敵を簡単に信用したり
汚ぇやり方で物事を解決するな」
『場地、言ってる意味が分からな…』
「稀咲は敵だ」
『っ！』
稀咲…あの時、場地が東卍を抜けた日に
参番隊隊長に任命された男。
元愛美愛主の幹部だったのに
なんで急に東卍に？と思ったけれど
場地…何か知ってるの？
「稀咲はマイキーを自分の思うままに操る気だ。
俺は、それを止めるために今ここにいる」
『っ！？』
場地……
だからって…
どうして1人で…
騒がしい声が大きくなる
「…A、マイキーを頼む」
『えっ…ちょっと場地！』
それだけ言い残し、場地はどこかへ走り去った
.
取り残された私を
1つの影が見下ろす
「あれ、見張ってろって言ったのにな…」
微かに聞こえた、鈴の音だけが
空気を揺らした
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u_u - 似た者通しではなく似た者同士ではないでしょうか (2022年4月19日 1時) (
レス) @page15 id: 53471bbe76 (このIDを非表示/違反報告)
mio - コメント失礼します！試しにタイトルをクリックしたらハマりすぎていつの間にか48話読んでいました！この後ちゃんと続編？このお話の続きを読みに行ってきます！小説頑張ってください！ (2021年8月3日 18時) (レス) id: 2082eadcdf (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 本当に続きが気になりすぎます…！ 次回もめちゃ楽しみにして待ってます！ 早く見たいです！！ (2021年7月6日 23時) (レス) id: 73ae72808d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R | 作成日時：2021年6月7日 16時
