ご。お得箱 ページ6
き、聞いてしまった…!!
「なんでお前にそんな事言わなきゃなんねえんだよ」なんて言われてしまったらどうしよう。
いやそれとも「そんなの気になるの?きも!」とかだったら……?僕泣いちゃう……
いや、虎井くんはそんなひどい事言わない!そうだそうだ。
「あぁ…中学の頃からなんだけど俺の親とあの人の親が仲良くってさ。まぁー…理由としては家が隣同士だし歳もまぁまぁ近かったからね。兄弟みたいに遊んでたな、俺もクロも実際の兄弟とかいないし」
「へ、へぇ…そうなんだ」
羨ましいとしか思わなかった。
今僕顔引きつってないかな、え、大丈夫?
なんて話をしているといつの間にか教室に着いた。
虎井くんは躊躇なくガラッとドアを開けて教室の中に入って行った。
僕も教室に入りすれ違う人と挨拶を交し自分の席に座った。
自分で陰キャと言うがクラスの人と挨拶が出来ないほどではない、まぁ慣れだろうけどね
そのわりにはお店の店員さんとかとは未だにハキハキと喋れない。
色々と準備を終えぼーっとして虎井くんの方を見た。
そしたらなんと目が合った。
今日は先に虎井くんの方から目を逸らされてしまった。
えこの前僕が逸らしたから?やり返された?!
いやでもそんなのだったら虎井くんが僕の事好きみたいだ……
まさかな、と思いながらも少し頬を赤くした。
先生が教室に入ってきて号令をかけた
お昼休み、僕はいつもの様に母が作ってくれたお弁当を食べ…………
れない。
お弁当がない。
母さんが作るのを忘れた?いやそんな筈は無い。…僕が入れ忘れたのか、確かに入れた記憶はない。
ぼんやりと考えているとスマホからLINEの通知がきた。
ロボ太《ごめん!なんか俺の鞄の中に兄さんのお弁当まで入ってた!朝間違えていれたかも》
なんで…?
まぁ怒るほどのものではないのでロボ太には「今日は購買で買うから大丈夫。ロボ太俺より食うだろ?俺の分も食べて」と返信した
よし、仕方がない。
今日は久しぶりに購買のパンでも買って食べるとしよう!
購買へ行く為席を立つと
「天乃」
と、虎井くんに声をかけられた。
…最近はよく声をかけられる、僕何か徳する事したのか?
「……な、なに?」
「あー…こ、購買行くの?」
「うん。今日は…お弁当忘れてさ」
「…あぁ…そう……」
「?…じゃあ、僕購買行くから…」
「あぁぁ、…ちょっと待って」
「一緒に…行かない?」
「えっ」
神様、僕の誕生日は今日じゃないですよ?
12人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むす(プロフ) - にーちゃんさん» わわ…嬉しいです!ご愛読ありがとうございます!(^^) (2022年2月25日 20時) (レス) id: 320895ff94 (このIDを非表示/違反報告)
にーちゃん - とっても面白かったです!!! (2022年2月25日 20時) (レス) @page15 id: e3270e9fa9 (このIDを非表示/違反報告)
むす(プロフ) - たこ焼きさん» 入学大歓迎ですよ……(^O^) (2021年10月28日 17時) (レス) id: 320895ff94 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 今すぐこの学校に入りたi((((殴 (2021年10月28日 16時) (レス) @page4 id: 508c9e96c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:むす | 作成日時:2021年10月26日 16時