やあ、初恋の人。《 名探偵コナン×ルパン三世 》

125 GOOD MORNING ページ38

不「_______________________ここまで来れば
当分 警察は追ってこないはずよ。

その子を頼んだわよ、王子様。」ﾌﾞﾛﾛﾛ…





病院から遠く離れた海辺に俺達を降ろした峰不二子は
そう言い残して走り去った。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




夜が明けて、
海と空が暖かい日の出の色に変わっていく景色の中。

郊外なために誰一人いない夜明けの海の堤防で、
俺の肩にもたれて眠るAの目覚めを待って。













『_______________________________…ん……』



降「…！」





ふいに、ゆっくりと瞼を開き
その瞳で俺を捉えたA。

その瞬間、安心はもちろん……
確かな緊張に胸を占められながら問いかけた。













降「____________________A、俺が…分かるか？」















・
















『________________________……あなた、誰？』






首を傾けて、きょとんとした表情の彼女が言ったその言葉。




……覚悟していたより、遥かに鋭い痛みが胸に突き刺さって。

その痛みと衝撃で思わず頭の中が真っ白になる。
















……違う、これでいいんだ。

Aはようやく自由になれる。悲しむことなんて何も無い。














……それなのに。

どうして涙なんて出てくるんだ、
目の前の彼女を混乱させるだけなのに。












…そう、頭で分かっていてもどうにもならなかった。

目の前の君が……愛おしくて、つらすぎて。



















『________________________________泣かないで。

ごめん、嘘だよ。』






降「……え」











そう、俺の涙を指で拭ったA。

彼女の顔は…いたずらっぽく微笑んでいた。















『急に睡眠薬キスしてきた仕返し。

身体がすごく重いし…もう脳力は使えなくなってるみたいだけど
記憶はちゃんと残ってる。

眠ってる時、聞こえたあなたの声も。』



降「！……」




















・

















『私のこと 助けてくれてありがとう。

__________________________おはよう、”零”』

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