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降谷side
「へえ、そういうもんなのか」と
いった様子で怪しむこともなく
しばらくしてAは寝息を立て始めた。
……俺はこんな神経のおかしい女に
惹かれているというのか。
俺の腕にすっぽりおさまって
警戒心の欠片のもないAの寝顔を見ながら
素直にそう思った。
・
腕の手当ても、髪を触られた時も
自然な動作が嬉しかった。
Aから俺に触れるなんて初めてだったし、
嫌悪感が少しもなくて。
以前なら想像も出来なかった彼女の行動に
もしかしたらAも俺の事を…?
なんて考えてしまったが。
そんな甘酸っぱい妄想は
無惨に砕け散る事となる。
結論からすると俺は、
Aにとって恋愛対象はおろか
男としてすら見られていなかったのだから。
・
降「……何やってんだろうな」
自分がAの眼中に無いことを
痛感しながらも
心臓は激しく鼓動するし
あどけない寝顔に再度心を奪われている。
……自分で自分の首を締めて
本当に何がしたいんだ。
"…もう少しだけ"という
心の奥の声を振り切って
Aを起こさないように起き上がる。
彼女を抱きかかえてベッドに運び、
俺はソファーに寝転がった。
…もちろん眠れなかった。
ーーーーー
降「______ありがとうございました」パタン
『お疲れ。どうだった?』
降「あぁ。数針で済んだ」
腕の傷跡はやはり深く
翌日 警察病院で診察を受け
その日のうちに縫合した。
『じゃ今日から家事は私の仕事だね』
降「不安しかない」
『…夕飯の中に洗濯物が混入してても文句いわないように。』
なんて
恐ろしい冗談を返されながら病院を出て、
修理中の愛車に代わり
Aの車に乗り込む。
ヴーッ!ヴーッ!(着信音)
降「(!…松田) どうした?」
松「よう。今Aと居たら変わってくれ」
俺への用はないらしい。
とりあえずAに変わった。
『もしもし、あ陣平。久しぶ………
……はい、すいません。____え?』
しばらくして電話を切ったAが言う。
・
『何か、「パーティしようぜ」だって。』
降「は?」
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きゃんぱす(プロフ) - みーーさん» コメントありがとうございます( *´﹀`* )私も警察学校組と夢主の絡みがとても好きで、鍋パのお話なんかは書いていてとても楽しいです〜!続編の編集がんばります!どうぞお楽しみに♡ (11月21日 19時) (レス) id: 75fb2e5163 (このIDを非表示/違反報告)
みーー(プロフ) - こんにちはコメント失礼します!夢主と降谷さんたちの関係性がすごく好きです!これからも頑張ってください!応援してます! (11月21日 19時) (レス) @page50 id: 6c5220a1e1 (このIDを非表示/違反報告)
きゃんぱす(プロフ) - #バボスコ推し#萩原推し#ゼロヒロ#低浮上さん» うぎゃあぁぁあご観覧&コメントありがとうございますううう(*T^T)!!萩原さんの大人な余裕!みたいなところが個人的にとても好きです( ´∀`* )b更新頑張ります!ぜひお楽しみくださいね! (2018年11月7日 7時) (レス) id: 71fb99b34f (このIDを非表示/違反報告)
#バボスコ推し#萩原推し#ゼロヒロ#低浮上(プロフ) - うわわわわわわわ萩原さんと降谷さん好きなんで二人だけのシーンありがたいですうううこれからも頑張って下さいいいいいい (2018年11月7日 7時) (レス) id: 0dbf445205 (このIDを非表示/違反報告)
きゃんぱす(プロフ) - ジャッキーさん» コメントありがとうございます(*´∀`*)!どうなる夢主…!!今後にぜひご期待ください…!!更新頑張りますね! (2018年10月21日 17時) (レス) id: 71fb99b34f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃんぱす | 作成日時:2018年10月1日 18時