警察学校時代から完全無欠なあの男に今近づきたくて仕方ない《名探偵コナン》

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『…よし。終わり』


情報室、武器倉庫も含め
組織の部屋全てに爆弾を仕掛け終える。



今日まで組織に感付かれないように
情報を荒らし混乱させ
手の付けられないほどまで仕立て上げた。

これで組織がNOCに構う暇なんか無くなる。
降谷やライにも危険を及ばせず
景光くんを助けられる。





『……本当はもっとじっくりやりたかったんだけどね』

取り付けた爆弾の前から立ち上がり
深呼吸をしてから
携帯をあの男の通信機に繋いだ。







『__________ジン。聞こえる？』







ジ「あぁ。何だ」

『例のNOCの件調べた。結果はジンの見込み違い』

ジ「…何？」





『NOCはスコッチじゃなく＿＿＿＿
公安の極秘部隊から送り込まれてた諜報員。』


ジ「っ…どいつだ！」







『＿＿＿＿コードネーム"プリンセス"』


ジ「？！」






・






『NOCは私。あんた達(組織)は私が潰す。』



景光くんを助けられても
仲間を守れても
それが一時的じゃ意味はない。

私は組織という脅威ごと倒す選択をした。






・







情報室の
全てのコンピューターを起動させ
まずは通信ルートを凍結し
組織と組織員との通信を遮断する。

システムの無効化を終えて
情報室を後にし通路を走る。


機械だらけで薄暗い、でも愛着のある
"プリンセス"の仕事部屋。






『……今までありがとね』


情報室を振り向いて
起爆スイッチを静かに押した。










ｶﾞｼｬｱｧｱｱｱﾝ!!!








……爆発して気付く。

やべ、携帯置きっぱだ。



ーーーー



地下の階段を駆け降り
幹部しか入ることを許されない
地下室への扉を押し破って

奥に行くにつれて暗くなっていく
通路を走る。

一番奥にラムがいる………！！！





・






ﾊﾞﾝｯ！！





・







『つっ……！！』ﾌﾞｼｬｯ！！


不意に響いた発砲音と共に
右肩から血が吹き出して。



衝撃で思わず取り落としそうになった
拳銃を握り直して柱の影に隠れると
あの声が響いた。




　
・






「_______止まって、プリンセス。」
　




この人の射撃を
見るのは久しぶりだけど、
体感したのは初めてだ。






・







『……相変わらず良い腕前だね。






・









・






ベル姉さま』

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