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喫茶店の隅の席で一人残された私はただ呆然としていた。



____景光くんは知ってたんだ。
自身が組織の手で消されてしまう事を。


それなのに彼は
残酷な運命に抗おうともせず
「間違っても俺を助けるな」と
私に伝えたのだ。

私が自らしようとした助けも拒否した。
私と、彼の仲間に万が一でも
疑いをかけられない為に。






……景光くんを組織になんか消されたくない。

私なら助けられる。
例えそれで組織に目をつけられたとしても
今の立場なら何とかなる。



…けど、命を諦めてでも助けを拒んだ
彼の願いを無視できない。

彼の想いや言葉を裏切るような
真似はできない。


私の中で2つの心理が交差して
迷いの泥沼にはまっていく。




私は…どうしたらいいの。











♪〜♪〜♪


『っ……』



握りしめていた携帯の鳴る音に
ハッとして画面を見ると
発信者に降谷の名前が表示される。

誰かと話すための余裕なんて
どこにもないのに、
気付くとその電話を受けていた。






『……もしもし?』

降「今日はどうした、仕事詰まってるぞ」


『あ…公安……ごめん。』

降「……」



私の様子がおかしい事に気付いたのか
黙った降谷。
理由聞かれたらどうしよう。
…言えるわけない。




降「…気にしてるのか、俺の言った事」

『……は?』


降「Aに「失いたくなかった」って言った事。」




っ…今その話するか。

何も言えずに黙る私に降谷は続けて。




降「妙な事を言ってすまなかった。
……けどあれは俺の本心だ。

________君が大切だ。失いたくない。



あいつらと同じくらいに。」



『…え』





降「____Aは、
松田や萩や伊達、ヒロと同じくらい
かけがえのない俺の仲間だから。

……もし、あの時Aに何かあったら
俺は一生自分を許せなかった」


『……』



降「…あんな事を言った理由はそういう事だ。

もしあの件で
俺と顔を会わせづらく思っていたら悪かった。

……明日は公安に来るんだぞ、
じゃあ、また後でな。」ピッ












通話の切れた携帯を耳に当てたまま
まばたきした目から
頬にかけて涙が伝う。




頭の中の泥沼から、
私は片足を引きを抜いた。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:恋愛
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きゃんぱす(プロフ) - みーーさん» コメントありがとうございます( *´﹀`* )私も警察学校組と夢主の絡みがとても好きで、鍋パのお話なんかは書いていてとても楽しいです〜!続編の編集がんばります!どうぞお楽しみに♡ (11月21日 19時) (レス) id: 75fb2e5163 (このIDを非表示/違反報告)
みーー(プロフ) - こんにちはコメント失礼します!夢主と降谷さんたちの関係性がすごく好きです!これからも頑張ってください!応援してます! (11月21日 19時) (レス) @page50 id: 6c5220a1e1 (このIDを非表示/違反報告)
きゃんぱす(プロフ) - #バボスコ推し#萩原推し#ゼロヒロ#低浮上さん» うぎゃあぁぁあご観覧&コメントありがとうございますううう(*T^T)!!萩原さんの大人な余裕!みたいなところが個人的にとても好きです( ´∀`* )b更新頑張ります!ぜひお楽しみくださいね! (2018年11月7日 7時) (レス) id: 71fb99b34f (このIDを非表示/違反報告)
#バボスコ推し#萩原推し#ゼロヒロ#低浮上(プロフ) - うわわわわわわわ萩原さんと降谷さん好きなんで二人だけのシーンありがたいですうううこれからも頑張って下さいいいいいい (2018年11月7日 7時) (レス) id: 0dbf445205 (このIDを非表示/違反報告)
きゃんぱす(プロフ) - ジャッキーさん» コメントありがとうございます(*´∀`*)!どうなる夢主…!!今後にぜひご期待ください…!!更新頑張りますね! (2018年10月21日 17時) (レス) id: 71fb99b34f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きゃんぱす | 作成日時:2018年10月1日 18時

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