警察学校時代から完璧すぎるあの女は完璧すぎて可愛くない《名探偵コナン》

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旧友達が開いたいつかの飲み会で
初めてAに怒鳴られて。


昔からいけ好かなかった彼女の
意外な一面を知り
神楽坂Aという人間に興味が湧いた。

彼女の『完璧』で隠された素顔を
見たいと思った。






・





__________そんな中、
偶然知った彼女の素顔は

拍子抜けするほど
単純で、幼くて、弱々しくて。
今にも崩れてしまいそうに脆かった。





その素顔にひどく驚いたんだ。

そうでなければ＿＿＿＿






・










・







『…え……』


"守りたい"なんて思って、
こんな女を抱き締めたりしない筈だ。




不機嫌か怒鳴るか泣くかしかないような
俺の手につけられない女なんて。

器用なのは腕前だけで、
感情の出し方も人との関わりも
呆れるほど不器用な面倒な女なんて。







・








「__________俺じゃ駄目か、A」


それなのに、
頭より先に動いてしまう口。
勝手に出ていく言葉。





降「苦しい時、つらい時も
感情も言葉もぶつけてくれていい、
抱え込まないで、吐き出していいから…

俺を…頼ってくれ。」






俺にこんなことを言わせる
この感情は一体何だ。




ーーーーーーー


Aside


ベ「せっかく来てくれたのに悪いわねプリンセス。
バーボン、今日は来ないらしいわ」

『……そう』


ベ「あら、あなた目が腫れてるわよ」

『嘘でしょ……』ｺﾞｼｺﾞｼ

ベ「擦っちゃダメよ。…何かあったの？」


『……ベル姉さまだったらさ』

ベ「？えぇ」


『大嫌いな奴に、一番欲しい言葉を言われたらどう思う？』

ベ「……その言葉が本物だったなら、
相手の今までの印象なんて関係ないわ」

『昔から大嫌いな奴だよ？』

ベ「いいわ。それに長年見知った相手なら尚更よ」

『……どう思うの。』


ベ「fall in love.間違いないわ」

『fall in……はあ？！』

ベ「あら違うの？」

『違うに決まってるじゃんか！！』



そうだアメリカ人だったこの人
他人に抱く感情の根本が、
冷めた日本人の私とは違うのだ。
聞く相手間違えた。


弱ってる時に優しくされたくらいで
あんな奴の事など何とも思わない。
fall in loveなんてある訳ない。




分からない。スッキリしない。






いつまでも動揺が止まないこの状態は
一体何が原因なの。

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