きゃらめる×からめる Ryousuke.Y

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「…おいひい。」







まだ、口の中で溶けていないキャラメル。






食べ物を口の中に入れながら喋るな、とお兄ちゃんについ先日言われたばかりなのに。









そんな“幸せな日常”よりも、お兄ちゃんの言う、私がお兄ちゃんを愛してるという









無責任な発言が心残りであった。









今、特別何か兄弟関係に不満を持っている訳でもない。






只、それだけが頭の中を回転していた。









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…次の朝、








未だに口の中に残るキャラメルの少しの苦味。









歯、磨いたのになぁ。とか、





夜ご飯、食べたのになぁなど、








口の中に残るキャラメル味を不思議に思っていた。









…









何故か、居間に行くとお兄ちゃんは居ずに、置き手紙だけがおいてあった。









「…『今日は、朝から出かけます。友達、呼んで良いよ』…？」







「…はぁ？」









たまに自分勝手な処があるお兄ちゃん。






そういえば、お兄ちゃんには友達なんて居ない、とまだ言えて居なかった。









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おれんじゅ

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