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そこからと言うもの、轟に僕と勝己の関係やら思いやらについて全て吐かされた。 僕が轟の事について喋らせるつもりのゲームが、僕が喋るだけのゲームになってしまった。 寧ろ、もうゲームでも何でもない。
僕らはあの後カフェで別れた。 轟は、「いつでも相談に乗ってやる」と言い、颯爽と帰って行った。 やっぱりあいついい奴だ。 今度蕎麦奢ろう。
誰に言うこともなく報告する事もなかったこの思いは、轟に言うことによってとめどなく溢れ出してくる。 相談しろよ、と言ったのは彼なのだ。 僕は遠慮なく、勝己に対する恋心について、その日の後にも度々話した。
女友達同士がよく恋愛相談する意味って、今までよく分からなかった。 恋愛って、第三者は介入する事のできない一対一の問題なんだから、本人の気持ちを完全に読み取る事の出来ない人に相談したって、無駄なんじゃねえのって。
でも、最近やっと分かってきた。 彼らは『相談』してるんじゃない、『聞いてほしい』のだ。 自分の心のうちに生まれ出た感情を、気のしれた誰かに吐き出したいのだ。 今まさに、僕がそう。 15年間積もりに積もった勝己に対するラブポエムじみた独白を、僕の気持ちを知る轟に聞いて欲しかった。
「なんであんな奴の事好きになれんのか、俺には到底理解できねえな」
轟は呆れた顔で言う。
「僕だって、なんであんなちんちくりん頭の事選んじゃったか、分かんねえよ。 気づいたら、勝己が傍にいるだけで胸がドラム叩いているみたいになってた」
「『そのドラムは叩く力が強すぎて僕の心は痛い』とか言いそうだ、お前なら」
「そのワード、ポエムコンクールに出したら、佳作ぐらいは取れそうじゃない？」
「国語０点のお前にしたらノーベル賞物だな」
「昔の話！」
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アイト - 好きな感じの、話です！続き、待ってます。頑張ってください！ (2018年4月1日 18時) (
レス) id: 28880c114b (このIDを非表示/違反報告)
かやん(プロフ) - けいとるさん» コメントありがとうございます！ 頑張ります！ (2017年10月2日 19時) (レス) id: fbec895554 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - 面白いです！ 頑張ってください 応援してます!! (2017年9月26日 20時) (レス) id: a21381c293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かやん | 作成日時：2017年9月24日 15時
