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ところで、ここはどこなんだろう。 すっかり辺りは夕日でみかん色に染まり、電車に残る人もだんだん少なくなっていく。 そもそも、どこで降りればいいんだろう。 無我夢中でここに乗り込んだのだから、どこへ行くのかも分からない。
出久も同じ気分だったようだ。 顔には、明らかに「どうしよう」と書いてあった。 戻るにしても、どうやって戻ればいいのか分からない。 電車の乗り方を知るには、僕らはあまりにも幼かった。
長いトンネルに入る。 抜けると、窓の外はオレンジで染まった海が広々と広がっていた。
「うわあ……出久、見て、海！」
そうやって僕は出久に話かけ、出久と一緒に海だ海だとはしゃいだ。
ついに電車が完全に止まる。 アナウンスから、『しゅーてんです』という言葉が聞こえた。 車内を見に来た駅員に促され、そのまま乗ってるわけにもいかず、僕らは改札口へと向かった。
窓口にいた駅員さんは寝ていた。 僕らはそぉっと、来た時のように改札口の端を通り抜けた。 電車に乗るにもお金が必要だと言うことは、いくら小さな僕らにだって分かっていた。 けど、僕らはお金なんて持ってなかった。
駅を出る。 セミがミンミンと煩かった。 近くに、『海の家』と書かれた旗が目に入った。 僕らは迷わず海の方へと走って行った。
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アイト - 好きな感じの、話です！続き、待ってます。頑張ってください！ (2018年4月1日 18時) (
レス) id: 28880c114b (このIDを非表示/違反報告)
かやん(プロフ) - けいとるさん» コメントありがとうございます！ 頑張ります！ (2017年10月2日 19時) (レス) id: fbec895554 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - 面白いです！ 頑張ってください 応援してます!! (2017年9月26日 20時) (レス) id: a21381c293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かやん | 作成日時：2017年9月24日 15時
