44:) 幻聴になるほどの恋は、もういいや。 ページ4
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彗「……じゃあ、A 気を付けて帰るんやで」
「…うん。ありがとう彗。
シゲも、ほんまありがとう」
大毅「……おう」
彗「じゃあね」
「うん、じゃあね」
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そう言って彗は彼氏のヒロくんと一緒に帰って行った。
きっと、昨日の事がなければ 彗みたいにこうやって放課後にのんちゃんと一緒に帰れてたのかなって。
幼なじみとしてやなくて、恋人同士として。
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「…シゲ、ありがとね。
じゃあ。」
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そう言って私は教室から出て、1人で帰った。
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いつものんちゃんと歩いているこの道が、なんだか今日は初めてこの道を通った感覚がした。
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−−−望「A」
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後ろから私の名前を呼ぶ声が聞こえて、後ろを振り返った。
でも、誰もいなくて。
あたりは鳥の鳴き声、公園で遊ぶ子供たちの声、たまに通る車が走る音しか聞こえなかった。
幻聴にでもなるくらい、私はのんちゃんのことが好きで好きで。たまらなかったのだと、この時初めて知った。
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「はぁ……」
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今日でこのため息は何回目だろう。
もう、私の人生から幸せがいくつも逃げている。
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そんなことを考えながら歩いていると、走っている足音が後ろから聞こえてくるなぁと思っていたら、
いきなり腕を掴まれ、声を出してしまった。
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「…きゃっ、」
大毅「あ、ごめ。驚かすつもりはなかってん」
「…シ、ゲ」
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息を切らしながら喋るシゲ。
どうして追いかけてきたのだろう。
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大毅「……サーティワン行くか?」
「…へ?」
大毅「それとも、パンケーキ行くか?」
「…ちょ、シゲ」
大毅「ミスド? ジェラート?」
「…シゲ、」
大毅「マック?ケンタ?クレープ?」
「…シゲ、!」
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きっと、シゲは私を元気づけようとして私の好きなところへ連れて行こうとしてくれてる。
でもね、シゲ。
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「…シゲ、もうええよ」
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もう、いいんだ。
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大毅「もう、ええって…どういうこと?」
「…そのまんまだよ」
大毅「……諦めるって言うんか?」
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もう、いいの。私の恋なんて。
45:) 涙が零れるまでのタイムリミット。→←43:) 気づいた時には。気づいたら。いつの間にか。いつの日か。
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しょうのん。()(プロフ) - 小瀧流星さん» そうなんですね!いつか当たるといいですね(^^) (2017年12月3日 21時) (レス) id: e85861d839 (このIDを非表示/違反報告)
小瀧流星 - うらやましいです!私まだ行けないんですよ!2年後にファンクラブに入ってと親の約束してるのでほんまにうらやましいかぎりです! (2017年12月3日 16時) (レス) id: 8e5e2bff6b (このIDを非表示/違反報告)
しょうのん。()(プロフ) - 小瀧流星さん» 参戦しますよー (2017年12月2日 21時) (レス) id: e85861d839 (このIDを非表示/違反報告)
小瀧流星 - 1月3日から始まるライブWESTival参戦しますか? (2017年12月2日 20時) (レス) id: 8e5e2bff6b (このIDを非表示/違反報告)
しょうのん。()(プロフ) - 小瀧流星さん» いえいえ。大丈夫ですよ、楽しいです(^^) (2017年12月2日 18時) (レス) id: e85861d839 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょうのん。() | 作成日時:2017年11月14日 22時