64:) ヒロインになりたかった脇役 ページ28
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陽麻「もう、知ってるかもしれへんけど。」
「…うん。」
陽麻「…私、望くんにはわざと近づいたの。」
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うん。知ってるよ。
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陽麻「友達に自慢したくて。」
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うん。それも知っている。
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陽麻「きっと、私はいい子としてみんなに知られてると思う。
でもね、ほんまはいい子を演じてただけ。」
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陽麻「……お祭りの時、望くんにキスしたのは、あなたがいたからした事なのよ。」
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段々と、私の胸は苦しくなっていく。
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「どういうこと、？」
陽麻「私の目的は、望くんと鈴ちゃんを引き離そうとしたこと。
鈴ちゃんが、望くんのことを好きって私知っていたから。
だから、私が望くんを取って 苦しい思いをすればいい。って。」
「…どうしてそんなことを」
陽麻「…見てて腹立つのよ。」
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人って、やっぱり怖い。
表と裏で、違う顔を持っている。
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ほら、だってこの子だって。
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陽麻「ただ、それだけ。」
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本当はこんなにも怖い人だったのだ。
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陽麻「……私は、ヒロインになりたくてしょうがなかったのよ。」
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陽麻「…私は、ヒロインになりたかった脇役なの。」
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ううん。違う。
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本当はこの子は、
心から恋する乙女で
心から素敵な女の子 だったのだ。
ヒロインに相応しい子だったのだ。
でも、ヒロインの座を取られそうで怖かったから、悪い企みをしてしまったのだ。
だから彼女は、脇役になってしまった。
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きっと、そうだ。
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陽麻「…望くんを取られるのが嫌だったの。」
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陽麻「あんたみたいな奴に。」
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彼女は、いつから壊れてしまったのだろうか。
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陽麻「あのポスターも私がやったこと。
もう会いたくもないし話したくもないって言われたのに、会いに行って無理矢理キスして。
私の仲間にその瞬間を隠し撮りしてもらった。」
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いや、彼女を壊してしまったのは、私のせいなのかもしれない。
65:) 彼女は楽しみ方を間違えたみたい。→←63:) 女の戦い、になるかもしれない
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しょうのん。()(プロフ) - 小瀧流星さん» そうなんですね！いつか当たるといいですね(^^) (2017年12月3日 21時) (
レス) id: e85861d839 (このIDを非表示/違反報告)
小瀧流星 - うらやましいです！私まだ行けないんですよ！2年後にファンクラブに入ってと親の約束してるのでほんまにうらやましいかぎりです！ (2017年12月3日 16時) (レス) id: 8e5e2bff6b (このIDを非表示/違反報告)
しょうのん。()(プロフ) - 小瀧流星さん» 参戦しますよー (2017年12月2日 21時) (レス) id: e85861d839 (このIDを非表示/違反報告)
小瀧流星 - 1月3日から始まるライブWESTival参戦しますか？ (2017年12月2日 20時) (レス) id: 8e5e2bff6b (このIDを非表示/違反報告)
しょうのん。()(プロフ) - 小瀧流星さん» いえいえ。大丈夫ですよ、楽しいです(^^) (2017年12月2日 18時) (レス) id: e85861d839 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうのん。()
| 作成日時：2017年11月14日 22時
