61:) すれ違いたくなかった ページ25
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「…ッ ハァハァ、」
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泣きながら走ったから、今はとても息をするのが苦しい。
涙を手で拭いても何をしても止まらない。
何回も、何回も、目を擦る。
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すると、後ろから誰かが来る音が聞こえた。
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大毅「…ﾊｧﾊｧ そんなに擦ったら目が赤なるやろ」
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後ろから私の腕をバシッと掴んで、私の手を止めたシゲ。
この、屋上に入る前の階段で私はしゃがみこんで 息を殺して泣いた。
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「……ッ どう、して…」
大毅「……」
「……もう、すれ違いたく…ッ なかったのに、」
大毅「……鈴野、」
「……のんちゃんを、ッ…信じたい。
でもっ、どうしても…涙が止まらないの、ッ」
大毅「……」
「……なんで、ッ」
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大毅「……A」
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今まで何も言わずに私の話を聞いてくれていたシゲが、
初めて私を下の名前で呼び、しゃがみこんでいる私を抱きしめる。
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大毅「…俺はさ、小瀧と凄い仲良いってわけやないからさ、ようわからんけど。
きっとなんかあったんよ。」
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そう言って、優しい声で言うキミのその言葉にまた涙がこぼれそうになる。
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大毅「……って言いたいとこやけど」
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大毅「俺の方が鈴野を……Aを、泣かせるような事はせぇへんで」
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「……へ、？」
大毅「忘れんといてや。俺は今でも好きやから。」
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ごめんね。シゲ。
どれだけ私はキミを傷付けなければいけないのだろう。
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大毅「…今日はもう帰り。
先生には、体調崩したとかって誤魔化しとくからさ。
…あの掲示板のやつは、きっと梅宮(彗)がなんとかしてくれてると思うから。」
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そうして私は、1人で家に帰り自分の部屋に行く。
部屋に行く前にオカンに会って、心配されたけど体調が悪いと言えば納得したような顔をした。
..
−−−…望『もう会わへんから』
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別に、のんちゃんを信じたくないってわけじゃない。
信じたい。
のんちゃんがそんなことをするわけないって、わかってる。
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わかってる。わかってるけど、どうしても辛いんだ。
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もう泣き疲れて眠くなってきた。そう思い、私はそのままベッドに転がり目を瞑り、眠りについた。
62:) 追いかける権利は無い−−望side→←60:) 歪んで見えるこの世界
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しょうのん。()(プロフ) - 小瀧流星さん» そうなんですね！いつか当たるといいですね(^^) (2017年12月3日 21時) (
レス) id: e85861d839 (このIDを非表示/違反報告)
小瀧流星 - うらやましいです！私まだ行けないんですよ！2年後にファンクラブに入ってと親の約束してるのでほんまにうらやましいかぎりです！ (2017年12月3日 16時) (レス) id: 8e5e2bff6b (このIDを非表示/違反報告)
しょうのん。()(プロフ) - 小瀧流星さん» 参戦しますよー (2017年12月2日 21時) (レス) id: e85861d839 (このIDを非表示/違反報告)
小瀧流星 - 1月3日から始まるライブWESTival参戦しますか？ (2017年12月2日 20時) (レス) id: 8e5e2bff6b (このIDを非表示/違反報告)
しょうのん。()(プロフ) - 小瀧流星さん» いえいえ。大丈夫ですよ、楽しいです(^^) (2017年12月2日 18時) (レス) id: e85861d839 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうのん。()
| 作成日時：2017年11月14日 22時
