すきって伝えたらきみは（桃）Part2

54:) いい奴か悪い奴か ページ17

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「どういうこと…？笑」






大毅「……俺、そんないい奴やない。」







「……」








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私は何回キミの言葉に胸が痛んだのだろう。







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大毅「ほんまは、小瀧と付き合ってほしくなかった。」







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大毅「ほんまは、背中なんか押したくなかった。」







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大毅「ほんまは、俺のこと好きになればいいのにって思っとった。」







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大毅「ほんまは、鈴野を俺のもんにしたかった。」







「……ッ」







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どうして私はこんなにも、この人を傷付けてしまうんだろう。






前も。

今だってそう。

私はずっと彼のことを傷付けてきた。







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大毅「幸せになって欲しいとか言ってたけど、ほんまは俺が。この俺の手でお前を幸せにしたかった。」







「……シゲ、」







大毅「やから、鈴野の幸せなんか願ってなかったんよ俺は。」







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やめてよ。いつもみたいに笑窪をつくって笑ってよ。




私は、キミのそんな顔は見たくないの。







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大毅「…ふっ笑 なっ？最低やろ？笑

いい人ぶってただけやねんて俺は。」







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もういいから。


ほら、笑ってよ。








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大毅「やからな？俺はいい奴なんかやない。

人の幸せなんか願えない、最低な奴なんやで？笑」







「……違う、」







大毅「違くないよ。これがほんまの俺なんやで？」







「違う！」







大毅「…ッ」







「シゲは、最低な人やない。」






大毅「……」






「……シゲは、いい人だよ。」






大毅「…いや、俺の話ちゃんと聞いとった？笑」







「聞いてたよ」






大毅「…じゃあ、」






「シゲが、最低な人かいい人なのかは、私が決める！」






大毅「……は、？」







「シゲが最低な人やって言っても、私にとってはシゲはいい人やから。

今の話を聞いてもシゲが最低な人なんて思わんよ私は。」






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だって、キミは。







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「だってシゲは……」








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キミは。







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「笑ってくれた。」






大毅「…は？」

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