すきって伝えたらきみは（桃）Part2

53:) きみとキミ ページ16

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普段、退屈でしょうがなかった授業がなんだか今日は楽しかった。





終わればのんちゃんに会える。



そう思えば、嫌いな勉強も頑張れた。








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彗「じゃーねーA」






「ばいばーい」







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そして遂に、ずっと楽しみにしてた放課後。



のんちゃんに会えることで、こんなにも頑張れるんだ。
こんなにも楽しい気持ちになるんだ。って初めて知った今日。







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大毅「鈴野！」






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スクールバッグを肩に背負って、教室から出ようとした時、シゲが話しかけてきた。







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「ん？」






大毅「お前、ほんまに幸せそうな顔してんな、笑」







「…え？笑 …そう、かな」








大毅「おん。前より楽しそう。」






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そんなこと言われるから、恥ずかしてく少し俯いてしまった。








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大毅「……おめでとう」






「…へっ、？」






大毅「いやぁ、ほんまにおめでとう。よかったな。」








「…うん。シゲのおかげでもあるよ。

あの時シゲが背中押してくれなかったらきっと私ダメだったと思う。」







大毅「ふっ笑 それはよかったわ。」






「うん。ほんまにありがとうね。」







大毅「……あんさぁ？」







「うん」







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大毅「俺、ほんまは鈴野が思ってるほど いい奴ちゃうねんで？」







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どこか切ない笑顔でそういうキミから目が離せずにいた。

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