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「ふーん、それで、2人でパン屋行って帰ってきたわけね」



「見苦しいよ五条君、お土産にシュガートースト買ってきたんだから許したげて」



夕方頃に高専に戻れば、五条君が仁王立ちで私達を待っていた。

行きに話していたパン屋さんに寄って、七海君は好みのカスクートとその他諸々、私は彼よりももっと多くトレーに乗せて爆買いしてきた。

パン屋さんの引力に負けてからの帰宅。七海君をげしげしと蹴る五条君を宥めながら、今日のことを相談している最中だ。



「それでさ、五条君。急に呪力が高まることなんてあるの?」



「縛りとかじゃね?だって先輩、術式使ってないんでしょ」



「?私の術式は使っても使わなくても呪力なんて増えないけど」



「ん?」



「え?」



怪訝そうな顔で私を見る五条君。



「…先輩、もしかして、自分の術式知らない?」



「知ってるよ、猫になれる」



「猫になれるのはそりゃそうだけど、そっちは副産物だろ」



「…んん?」



首を傾げて話の噛み合わなさにやきもきしていれば、ふと七海君が口を開いた。



「あの時、私は何もしていませんでした。呪力量増加の元は、先輩の方では」



「…え」



「まじか、先輩。ほんとに術式把握してなかったの?」



「え、え?待って待って。初耳だけど」



頭が混乱してきた。

五条君がため息をついて、説明する。



「…A先輩の術式は、六眼で見た限り“対象者の呪いに関する能力の底上げ”。呪力量とか、呪力操作のしやすさとかね」



「何それ…それって、私が単独任務が死ぬほど向いてない人間だったってこと!?」



「通りで、やけに1人で行くなと思ってたらそういうことかよ…」



五条君が頭を抱えてるところ、久しぶりに見た。

えぇ、私割と、ガチで自覚なかったけど。

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設定タグ:五条悟 , 呪術廻戦 , 高専時代
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作者(プロフ) - みぃさん» コメいただいていたのに気づかなくてすみません‪‪💦‬ありがとうございます!頑張ります! (11月12日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初コメ失礼します!このシリーズの作品がすごい好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (11月6日 14時) (レス) id: 01aa01ae14 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 皐月さん» ありがとうございます🥰更新頑張ります! (10月9日 22時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!これからも応援しています (10月9日 18時) (レス) @page4 id: 8f5e3bc927 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2023年10月9日 14時

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