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私は一呼吸して、七海君に呼びかけた。
「…七海君!」
「はい」
「私、サポートに回るからさ。
七海君がやりやすいように“手を貸す”ね!」
────────そう言った次の瞬間、七海君の雰囲気が変わった。
具体的に言うのであれば、呪力量が爆発的に増えた、と言ったところだろうか。
本人も驚いた顔で自身の手を見つめる。
何が起きたのか、さっぱりだ。
「え、なに、七海君覚醒!?」
「…そんな物語の中みたいなこと、ありませんよ」
「で、でも呪力…おわっ!?痛っ!」
飛んできたガラスの破片が手を掠めた。ざっくり。
全然重症じゃないけど痛いことは痛い。帰ったら家入ちゃんにお願いしちゃおう。
「七海君、術式いけそう?」
「……はい」
「じゃ、引き付ける!」
呪霊を煽って自分の方へと意識を向けさせる。部屋の中央に誘導できたその時、七海君に合図を送った。
彼の術式である十劃呪法は、事前情報で既に把握済み。今、あの呪霊に作り出した弱点を攻撃出来れば確定で祓える程度には弱まっている。
そして、不思議にも底上げされた呪力を持つ七海君なら、絶対に決められるだろう。
その確信は当たったようで、次の瞬間には、呪霊が呻き声を上げながら消滅を始めた。
2人でホッと胸を撫で下ろす。
そして顔を見合せて、私は手をパーにして七海君に突き出した。
「おつかれ!」
「ありがとうございます」
意図は伝わったようで、七海君も戸惑いながらハイタッチで返してくれた。
何はともあれ、一件落着だ。
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作者(プロフ) - みぃさん» コメいただいていたのに気づかなくてすみません💦ありがとうございます!頑張ります! (11月12日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初コメ失礼します!このシリーズの作品がすごい好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (11月6日 14時) (レス) id: 01aa01ae14 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 皐月さん» ありがとうございます🥰更新頑張ります! (10月9日 22時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!これからも応援しています (10月9日 18時) (レス) @page4 id: 8f5e3bc927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者 | 作成日時:2023年10月9日 14時