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中の水着を披露しようとウキウキでチャックを下ろそうとしたその時、ふとあるものが目に映った。
開きっぱなしの五条君の携帯の、待ち受け。
「…井上和香だ」
「あっ」
まずった、と言いたげな焦り顔の五条君。
なるほど、これは、なんというか。
「えぇ、ムカつく」
「…わり、先輩。いや、そんなつもりじゃねぇんだけど」
「ふーん、私よりワカパイがいいんだ、負けないぐらいおっきいと思ってたんだけどなあ、へー」
「違う、違うから、ガチで」
「…やっぱり水着は無しね、五条君はせいぜいグラドルに慰めてもらってくださーい」
「ここで引き下がんなバカ」
あまりにも必死な五条君。
思わず、堪えていた笑いが溢れ始める。
「ふ、ふふ…あはは」
「…何笑って」
「いやぁ、大丈夫だよ、怒ってないよ。どうせ、嫉妬してほしくて変えたんでしょ。可愛いなぁ君は」
「違っ…くは無いけど、なんだよ、嫉妬してくれたのかと思ったのに」
「最初はねぇ。でもよく考えたらワカパイに負けないし私」
どちらかというと、そこら辺の可愛い女子小学生とか待ち受けにされたら嫉妬するかも。真のロリに負けたことになりますからね。てか嫉妬つうか絶望だけど。
まぁ五条君に限ってそんなことは無い。知ってるよ、君の好きなタイプなら。選んだのがこんなに綺麗な人なら尚更、これが本音じゃないことぐらい分かる。
「はーあ、おもしろ！大丈夫だよ〜安心してね五条君、私の水着姿は君だけのものだ」
「…なんかそれだけ聞くと、俺が死ぬほどムッツリみたいでやだ」
「事実でしょ…ほら、携帯貸して？」
貸してと言いながらも、実際には置いてあったのをそのまま使う。ベッドから立ち上がってベランダを背景にしながらパーカーの前を開けた。
そのまま自撮りでシャッターを切る。
「あはは、よく撮れてる。可愛くない？私」
「…可愛い」
「でっしょー？空港で散々選んだんだよ、どれが1番似合うかなって。やっぱり君の為に着飾るのは好きだなぁ、私」
これは私の本音。もちろん自分がお洒落したいから、可愛くなりたいから着飾るのも好きだ。他の人に褒めてもらうのも好き。
でもそれらも、好きな人のたった一言には敵わない。
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作者(プロフ) - みぃさん» コメいただいていたのに気づかなくてすみません💦ありがとうございます！頑張ります！ (11月12日 17時) (
レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初コメ失礼します！このシリーズの作品がすごい好きです！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (11月6日 14時) (レス) id: 01aa01ae14 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 皐月さん» ありがとうございます🥰更新頑張ります！ (10月9日 22時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！これからも応援しています (10月9日 18時) (レス) @page4 id: 8f5e3bc927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2023年10月9日 14時
