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夜、夏油君の指定してきたホテルの、五条君の部屋へと向かう。ダボッとしたパーカーに身を纏いながら、ウキウキでノックをした。
「…傑、だから心配しすぎだって何度も」
「や、五条君」
にっこにこの顔で片手をあげたら、五条君がフリーズした。
そして、そのまま無かったことのように扉を閉めようとするので慌てて止める。
「待って待って待って、閉めないで？」
「え…は？幻覚？」
「残念ながら本物でーす。ちょっと部屋入れてよ、他のお客さんに迷惑だしさ」
グイグイと押し込んで五条君の部屋に入れば、その内装はかなり良さげな感じだった。さぞかしいいお値段なんだろうなぁと思っていれば、五条君が尋ねてくる。
「…なんでいんの？」
「ふふん、夏油君に君の元気づけを頼まれてね、こうしてはるばる空港から馳せ参じたってわけですよ」
「……俺、今日ほど傑に感謝したことねぇかも」
「それは言い過ぎ。…おつかれ、五条君。よく頑張ってるねぇ、偉い偉い」
背伸びして頭を撫でようとしたけど、残念ながら髪の毛の先しか触れなかった、無念。それに気づいた五条君が私を腰から持ち上げた。急に身体が宙に浮くものだからびっくりして五条君に掴まる。
そのまま部屋の奥にある椅子まで運ばれ、座らされた。
そんでもって頭を突き出してくるものだから、面白くなってわしゃわしゃと頭を撫でてあげた。
「あはは、犬みたいだね」
「わん」
「ふふ、かわいい」
五条君とサングラス越しに目が合う。その下には大きな隈があった。それを親指でなぞってみれば、キュッと瞼を閉じる五条君。
「こんなに疲れきった顔されたら、心配しちゃうなぁ」
「…別に、対して疲れてねぇよ」
「うっそだあ。この任務終わったらちゃんと休むんだよ」
「ん、分かった」
五条君が限界まで頑張ってる中、今休めとは言えない。何せ私達は学生であると同時に呪術師だ、任務ももちろん遂行しなきゃなんない。
夏油君曰く、寝てないし術式も発動したままだそうで、なんというか、人間離れしてるゴリ押しだ。
私なんか、ちょっと術式で人のサポートするだけでも精一杯なのに。
ま、そんな私にもちゃんと出来ることがある。
「ね、私ね、超おつかれの五条君のために今水着着てるんだ」
「…っえ、は？まじで？」
「大マジ大マジ、夏油君に頼まれてね、ちょっとしたハニトラみたいで面白いね、これ」
私がパーカー着てきたのはそのためである。
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作者(プロフ) - みぃさん» コメいただいていたのに気づかなくてすみません💦ありがとうございます！頑張ります！ (11月12日 17時) (
レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初コメ失礼します！このシリーズの作品がすごい好きです！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (11月6日 14時) (レス) id: 01aa01ae14 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 皐月さん» ありがとうございます🥰更新頑張ります！ (10月9日 22時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！これからも応援しています (10月9日 18時) (レス) @page4 id: 8f5e3bc927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2023年10月9日 14時
