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「いきます!
“上から下までお目出度と、猫の手も借りたい忙しさ”」


「お、すごーい」


目の前で、家入ちゃんが楽しそうに笑う。私はその反応に嬉しくなってはしゃいだ。
今唱えたのは、近松門左衛門の浄瑠璃作品の一つ、「関八州繋馬(かんはっしゅうつなぎうま)」に出てくる一節だ。元の言い方に近づければ強化の度合いも強くなるかもしれないとのことで、ただいま人間で実践中である。

五条君曰く、本来ならそういった過程を省くことが呪術を扱うにおいて戦闘で有利になる。けれど私の場合、戦闘技術がちゃんと身につくまではサポートに特化した方がいいんだと。


「呪力量が多くなったのはそうですけど、呪力も練りやすくなりましたよ」


「やった!」


「…なんかデメリットとかないんですか?その術式。じゃなければ相当凄いですけど」


「あー…えっとね、かなりごっそり呪力持ってかれるかな」


「なるほど」


同じサポート型の庵先輩はあんまりしんどそうにしてなかったのに、と少し虚しくなる。恐らく、呪力量を増すと同時に呪力コントロールの方まで補えるゆえのデメリット。こればっかりは仕方ない、猫になれるだけの術式よりはよっぽどいい。

協力してくれた家入ちゃんの方を向いて、握手を交わした。


「ありがとう家入ちゃん!」


「いーえ、クズ共2人は今任務中だからいないし、暇だったんで」


そう、クズ共2人基五条君と夏油君は任務期間中だ。それも責任重大な任務。
その概要は、「星漿体を天元様の元まで無事に届ける」という、いわば護衛のお仕事。


「凄いよねぇ、超大事な任務に選ばれちゃうなんて」


「なんかやらかしてそー」


「やめてよ否めないから」


あの2人、ちょっと油断しすぎなところがあるから、調子に乗りすぎて厄介なことになってないといいけど。でもまぁ、五条君と夏油君のコンビははっきりいってとてつもなく強い。でこぼこのように見えて、お互いがお互いを信頼しているから多少無茶でもどうにかなっちゃう。

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作者(プロフ) - みぃさん» コメいただいていたのに気づかなくてすみません‪‪💦‬ありがとうございます!頑張ります! (11月12日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初コメ失礼します!このシリーズの作品がすごい好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (11月6日 14時) (レス) id: 01aa01ae14 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 皐月さん» ありがとうございます🥰更新頑張ります! (10月9日 22時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!これからも応援しています (10月9日 18時) (レス) @page4 id: 8f5e3bc927 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2023年10月9日 14時

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