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「…あ〜……今それ言うかよ、くそ」
五条君は悔しそうな顔で呟いた。ムスッとして、手を首元にやりながら。
口が悪いなぁ。五条君が困るだろうなと思ってわざと言った言葉は、思っていたより効いたらしい。
「…この流れで強引に先輩を閉じ込めたら、後味悪いじゃん」
「そう?五条君がどれを選択しても、私は怒んないよ」
「俺が嫌なんだよ。…別に先輩を束縛したい訳じゃない、ただ危なくないところにいてくれりゃ、それで」
「…1年前は生意気だったくせに、一丁前にそんなことを考えるようになったんだねぇ。偉いよ五条君、よしよし」
「うわ…ほんとにさあ……」
五条君は子供扱いされた不満を態度に示して、つま先で床をトントンと叩く。イライラしてんなぁ、と思いながらもとりあえず抱きついてみたら「誤魔化すなよ」と怒られた。
でも、引き剥がされたりはなく、むしろ背中に手を回される。こうやって抱きしめてみると、嫌でも鍛えてる人間との差を感じた。さっき試しに蹴ってみろと言われた時もそうだけど、私はなんて非力なんだろう。
五条君の言っていることはそれなりに分かる。流石に極端すぎるけど、確かにいちばん安全なのはそれだ。
でも、私の世界は五条君だけじゃないから。
「…五条君、私が死なないぐらいには色々教えてよ。体術も呪力操作も」
「はぁ」
「ため息つかないで、ね?私頑張るから。足でまといにならないように、頑張るから」
わがままを言う私に、五条君が折れて了承してくれた。まだ術師を続けることも、戦闘技術を教わることも。
多分納得はされてない、けど理解は得られた。
ごめんね五条君、でも、私にどうしようもなく絆されている君のことが好きだよ。なんて言ったら怒られてしまうだろうか。
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作者(プロフ) - みぃさん» コメいただいていたのに気づかなくてすみません💦ありがとうございます!頑張ります! (11月12日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 初コメ失礼します!このシリーズの作品がすごい好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (11月6日 14時) (レス) id: 01aa01ae14 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 皐月さん» ありがとうございます🥰更新頑張ります! (10月9日 22時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!これからも応援しています (10月9日 18時) (レス) @page4 id: 8f5e3bc927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者 | 作成日時:2023年10月9日 14時