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つくづく謎の多い女だと思う。ガキの頃からクソ親父に連れられて、腹の底の知れない大人とは何度も話したことがある。だからそういう相手には慣れていると自負していた自分にとっては予想だにしない出会いだった。
まるで分からない。別に近寄り難い雰囲気では無いのに、少し触れられたと思いきや、一瞬にして暗闇の中に葬られたかのような感覚。
蜃気楼のような人間。もはや、人間かどうかも。
ふと、家の鍵が開く音がして、慌てて起き上がった。
時刻は日を跨いだ0時38分。連絡がなかったから慢心していたが、どうやらAAが帰ってきたらしい。
今日は傑とメシを食ってきたから夕飯の用意は無かった。あの中華屋で、贅沢に青椒肉絲の定食を頼んだ。AAに｢これで青椒肉絲定食も食べれるね｣とからかわれたことは記憶に新しい。
とにかく、飯は無いことと、それを少なくとも謝る必要があると思って、玄関の方まで歩いていく。
｢…おい｣
AAは明かりをつけずに玄関口でゴソゴソと動いていた。ぶっきらぼうに話しかけると、顔の見えない空間で慌てたように言われる。
｢ごめん、今来ない方がいいよ｣
｢は？｣
｢すっごく汚いんだ、鼻がひん曲がる臭いもしてる。君は早く寝な｣
早口でそう捲し立てる姿に違和感を覚えながら、俺も影響されて、不機嫌そうに言ってしまった。
｢だとしても、電気ぐらいつけろよ不審者｣
そう告げ、自分の利き手の方にあるスイッチを押す。と同時にAAが｢あっ｣と声を上げた。
明かりがついて、視界が鮮明になったその時、目に映ったのは脱いだ上着を片手に持つ姿。
その上着には、元が黒くてよく分からないが、かなり大きな染みがついているのがわかる。
そして、突如鼻に突き刺さる異臭が、より鼓動を早くさせた。
身体が強張り、動けない。
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作者(プロフ) - ぽぽさん» ありがとうございます😭こんなにも嬉しいお言葉をいただけるなんて感激です🥲なかなかの不定期更新ではありますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします☺️ (2月26日 0時) (
レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 作者さん» 繰り返しコメントすみません🙇♀️この作品から作者様の書かれるお話に興味を持ち他の作品も拝見したのですが、どれも良い意味で読みやすく、言葉遣いもストーリーも好みに刺さりました ; ;素敵な作品を創って下さりありがとうございます💖 (2月24日 23時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 星屑さん» コメントありがとうございます。一風変わった設定を使いたいと思いこの作品を作りました！これからも楽しいと思っていただけるよう頑張ります！ (2月22日 14時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます。内容は自分が納得ができるまで頑張って書いているので、お褒めいただきとても嬉しいです！これからも応援よろしくお願いいたします☺️ (2月22日 14時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - 今までにないような作品で読み進めるのが楽しかったです!更新楽しみにしています🥰 (2月21日 5時) (レス) @page15 id: e29b44e719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2024年2月18日 0時
