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髪の毛1本1本まで生き生きとした白髪。日本では到底見つけられないであろう整った顔立ち。スポーツ選手にすら滅多に居ない高身長。彼は前世でも今世でも、浮世離れした外見を得ていた。

しかし今世に限っては、どうやら比較的まともな生活を送っているらしい。それにどれだけ、安心させられただろう。


「それじゃ、今度は私が質問させてもらうね」


五条悟と対面で話し始めて数十分ほど経過した。一通り私への質問は出来たようなので、今度は私が確認したいことを聞く番だ。


「五条くん、さ。申し訳ないけど、君の素性はある程度こっちで調べさせてもらったんだ」


私のその一言に、五条悟は目を見開く。そして、心底怒ったような顔でこちらを睨んだ。

呪詛師の事件のあの後、私は1週間ほどドタバタと色々なことを同時進行でこなしていた。任務はもちろん、怪我人にバレない程度の反転術式然り、事情聴取にもしっかり答えたし、ポケットマネーからある程度街の復興のための資金を寄付した。
そして、今世の五条悟と向き合うために、個人情報を色々調べることもした。
私的なことに補助監督を使うことは本来許されていないのだが、1番そういうことに強い子に頼んで。

そもそも、中華屋の時点で彼の仕草に違和感は抱いていた。貧乏生活を強いられている割に、垣間見える育ちの良さ。職業柄、金持ちには幾度となく会うが、それと同じ匂いがする。
そして、私の予想通り五条悟の今世の家柄も、かなりのものだった。


「君のおうち、宿泊施設の業界の中でも有名どころじゃんか。びっくりしたよ、私もお世話になったことがある。それで、君のお父様がそこの代表取締役ね。…調べた感じ、こうなんだけど、合ってる?」


「…お前」


「あー、怒んないで。嫌味じゃないし、特段私が思うことはないから」


眉間に皺を寄せている五条悟を宥める。そう、今世の五条悟は高級ホテルや高級旅館を各地の観光名所に展開している会社の、それまた超偉い人の息子だったのだ。なんというか、きみってやっぱり、人の枠に収まることを知らないのね。

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作者(プロフ) - ぽぽさん» ありがとうございます😭こんなにも嬉しいお言葉をいただけるなんて感激です🥲なかなかの不定期更新ではありますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします☺️ (2月26日 0時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 作者さん» 繰り返しコメントすみません🙇‍♀️この作品から作者様の書かれるお話に興味を持ち他の作品も拝見したのですが、どれも良い意味で読みやすく、言葉遣いもストーリーも好みに刺さりました ; ;素敵な作品を創って下さりありがとうございます💖 (2月24日 23時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 星屑さん» コメントありがとうございます。一風変わった設定を使いたいと思いこの作品を作りました!これからも楽しいと思っていただけるよう頑張ります! (2月22日 14時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます。内容は自分が納得ができるまで頑張って書いているので、お褒めいただきとても嬉しいです!これからも応援よろしくお願いいたします☺️ (2月22日 14時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - 今までにないような作品で読み進めるのが楽しかったです!更新楽しみにしています🥰 (2月21日 5時) (レス) @page15 id: e29b44e719 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2024年2月18日 0時

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