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「あ、あともうひとつ聞いていい?」
「もちろん」
「呪術高専ってなに。ここのこと、なんだよな?」
「そのまんまだよ、呪いについてお勉強が出来る4年制の学校。まぁ社畜養成所と変わんない!」
「…」
なんか、呪術師って思ってたよりずっと泥臭い。そう思ってしまった。あまりにも軽々と漫画のようなことをやってのけた目の前の人間に、期待しすぎてしまっていたのだ。まぁ確かにそんな簡単な仕事では無いか、とは納得したけど。
「仕方の無いことなんだよ。私達術師がいても、年間1万人ぐらいの人が被害に遭っていてね?それを考えたらなかなか休もうにも休めない。私にしか出来ない任務とかあるし」
「…アンタがさっき言ってた、階級?って言うの?あれ、アンタ自身はいくつなんだよ」
「私は特級だよ」
「…それって、何人くらいいんの?」
「私だけ。世界で唯一の特級術師は私。凄いでしょ」
いえーい、とピースを両手で作って楽しそうなAA。
特級の呪霊は確かクラスター弾の絨毯爆撃でトントンだから…つまりこの女はそれ以上の強さを単独で行使できるということだ。信じられない。
「あぁでも、特級って言うのはちょっと特殊な意味合いもあってね。単独での国家転覆が可能な人間のことも指すの。確かに特級呪霊に勝てる実力はあるけど、むしろその意味合いの方が強いかな」
「こっかてんぷく」
「……しないよ?そんな危ないこと」
「…」
「そんな目で見ないでもらえます?」
赤ん坊が爆弾を起爆させるスイッチを片手に持っていたら、そりゃ警戒もするだろう。なんだか軽薄にも感じるAAを、疑わしく見てしまうのも仕方の無いことだ。
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作者(プロフ) - ぽぽさん» ありがとうございます😭こんなにも嬉しいお言葉をいただけるなんて感激です🥲なかなかの不定期更新ではありますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします☺️ (2月26日 0時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 作者さん» 繰り返しコメントすみません🙇♀️この作品から作者様の書かれるお話に興味を持ち他の作品も拝見したのですが、どれも良い意味で読みやすく、言葉遣いもストーリーも好みに刺さりました ; ;素敵な作品を創って下さりありがとうございます💖 (2月24日 23時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 星屑さん» コメントありがとうございます。一風変わった設定を使いたいと思いこの作品を作りました!これからも楽しいと思っていただけるよう頑張ります! (2月22日 14時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます。内容は自分が納得ができるまで頑張って書いているので、お褒めいただきとても嬉しいです!これからも応援よろしくお願いいたします☺️ (2月22日 14時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - 今までにないような作品で読み進めるのが楽しかったです!更新楽しみにしています🥰 (2月21日 5時) (レス) @page15 id: e29b44e719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者 | 作成日時:2024年2月18日 0時