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「じゃあまずは簡単に、ちゃんと自己紹介でもしようか」、目の前の女は楽しそうにそう告げた。
沢山並んでいた建物の内の、いかにも校舎らしいものの中に入って、談話室らしい部屋に2人きり。
お互いソファに腰をかけたところで、AAは思い出したかのように冷蔵庫からペットボトルのお茶を取り出して俺の前と自分の手元に置いた。


「私の名前はAA。ここ呪術高専を卒業してる呪術師だよ」


「…五条悟。◯◯大学の1年」


「へぇ、頭良いんだねえ。それで、何か質問ある?」


質問しかないけど、そんな文句が出そうになったが飲み込み、あくまで冷静に聞く。


「呪術師って、なに」


「呪いで呪いを祓う仕事のこと」


「のろい…」


「見た方が早いかな。ほら」


AAが片手を胸の前に上げると、数秒して奇妙な生き物がその手の上に成形された。少し、気持ち悪い。


「これは蠅頭っていう、呪いの1種だよ。呪い、っていうか呪霊って呼ばれる化け物。その中でもめちゃくちゃよわーいやつ」


「じゃあほっといても大したことねぇの?」


「うん。せいぜい腰が痛いとか、それぐらいしかコイツらには出来ない」


そう言って、その蠅頭とやらをすぐさま手で潰すAA。その様はなかなか不快だ。


「呪霊って言うのはね、呪術師以外の人間の負の感情から生まれるの。普通の人は見えないんだよね。そういう家系に生まれたから見える人もいれば、一般家庭出身にも突然変異的に生まれたり、あるいは君みたいに極限状態に追い込まれた人とか」


「ふーん…それを倒すのが呪術師、なんだよな?」


「うん」


「じゃあこの間のは…」


「あぁ、あれは呪霊じゃないんだ。式神って言ってね、呪術師が使役してるんだけど、まぁそれを悪い人が悪いように使ってたのがあの時の状況。そんな頻繁には無いよ。基本私達は呪霊を祓うのがメイン」


「なるほど」

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設定タグ:五条悟 , 呪術廻戦
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作者(プロフ) - ぽぽさん» ありがとうございます😭こんなにも嬉しいお言葉をいただけるなんて感激です🥲なかなかの不定期更新ではありますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします☺️ (2月26日 0時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 作者さん» 繰り返しコメントすみません🙇‍♀️この作品から作者様の書かれるお話に興味を持ち他の作品も拝見したのですが、どれも良い意味で読みやすく、言葉遣いもストーリーも好みに刺さりました ; ;素敵な作品を創って下さりありがとうございます💖 (2月24日 23時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 星屑さん» コメントありがとうございます。一風変わった設定を使いたいと思いこの作品を作りました!これからも楽しいと思っていただけるよう頑張ります! (2月22日 14時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます。内容は自分が納得ができるまで頑張って書いているので、お褒めいただきとても嬉しいです!これからも応援よろしくお願いいたします☺️ (2月22日 14時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - 今までにないような作品で読み進めるのが楽しかったです!更新楽しみにしています🥰 (2月21日 5時) (レス) @page15 id: e29b44e719 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2024年2月18日 0時

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