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「おまたせしました。青椒肉絲の定食セットですよ」
「ありがとうございます」
「はーい」
ニコニコと私の昼飯を運んできたおばちゃんは店の裏に戻っていく。目の前に出てきた中華に私の口はすっかり食べ物を欲しがっていた。
心の中でいただきますを呟いてひとくち。美味しい。美味しすぎる。温かいご飯は久しぶりだ。コンビニ飯だって大好きだし新作をチェックしているけれど、出来たてのご飯に勝るものはやはりない。
白米と交互に口に運べばもう絶品である。街中華たまんねえ。
水を飲んで少し落ち着いたところで、五条悟がカバンをゴソゴソと漁り始めた。どうやら食べ終えたようで、財布を出している。
そしてその財布を持ってレジに行き、おばちゃんを呼んだ。
「お会計は670円です」
「…え、6？」
「そうなのよ五条ちゃん。最近食材がどこも値上がりしちゃってね。100円も上げさせてもらっちゃった」
うふふ、と可愛らしく笑うおばちゃんに、五条悟は顔面蒼白。慌てて財布のお札を入れるところを開けるが、表情に「500円しか入ってねえ〜〜〜！！！」と書いてあるのが面白い。余分に持ってこいよ。
「…ない」
「あら」
「570円だと思ってた。ごめんおばちゃん」
「あらあら、どうしましょ。うち、ツケはお断りしてるのよお、前に痛い目見ちゃってね」
「…」
天下の五条悟がチャーハン1杯の値段を払えずに絶望している様に、私は思わず「ぶっ」と吹き出した。喉の奥で笑っていると、五条悟がじとりと睨みつけてくる。
流石に笑うのは可哀想だったか、いやしかし、前世と比べて随分と情けないものだからつい。
他のお客さん数人も必死に笑いを耐えている。おばちゃんの揺るがないスタンスがなおのこと面白い。
「ねぇおばちゃん。ほんとにダメ？絶対俺、払いに来るからさ」
「んふふ、おばちゃんって呼ぶ子には無理かしら」
「っひ、あはは…ふふ」
とうとう笑いが声に出てしまった。箸を置いて口元を抑えるも、すでに時遅し。
五条悟の視線が痛い。おばちゃんは楽しそうにしていた。
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作者(プロフ) - ぽぽさん» ありがとうございます😭こんなにも嬉しいお言葉をいただけるなんて感激です🥲なかなかの不定期更新ではありますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします☺️ (2月26日 0時) (
レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 作者さん» 繰り返しコメントすみません🙇♀️この作品から作者様の書かれるお話に興味を持ち他の作品も拝見したのですが、どれも良い意味で読みやすく、言葉遣いもストーリーも好みに刺さりました ; ;素敵な作品を創って下さりありがとうございます💖 (2月24日 23時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 星屑さん» コメントありがとうございます。一風変わった設定を使いたいと思いこの作品を作りました！これからも楽しいと思っていただけるよう頑張ります！ (2月22日 14時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます。内容は自分が納得ができるまで頑張って書いているので、お褒めいただきとても嬉しいです！これからも応援よろしくお願いいたします☺️ (2月22日 14時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - 今までにないような作品で読み進めるのが楽しかったです!更新楽しみにしています🥰 (2月21日 5時) (レス) @page15 id: e29b44e719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2024年2月18日 0時
