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そして、頭を抱えた理由はもう1つある。

今現在詳細不明の帳が下ろされている範囲内には、もしかしたら“あの時”の中華料理店が含まれているかもしれないのだ。
五条悟と今世で初めて出会ったあの場所。

もちろん、思い出の場所だから壊されたら困る、なんて乙女チックな思考な訳では無い。
怖いのは、あの店が五条悟の行動範囲内のうちに入っているとして、彼がこの事件に巻き込まれている可能性があるということ。行きつけの飲食店ならば、有り得る話だ。

もし、五条悟が前世と同じように、血を流して倒れるようなことがあれば。


「…生かしてはおけないな」


「えっ…あ、そ、そうですね!呪詛師の野郎どもっ、ゆ、許せませんね!?」


「うん」


寿命以外の何かに彼が殺されるぐらいなら、私が殺す。
ちゃんと長生きしてもらわないと。

そのためにも私は、できるだけ急がないとならない。手遅れになる前に。


「ねぇ」


「はひぃっ!?」


「え?」


運転席掴んで顔を覗かせたら、お化けでも見たかのように驚かれて拍子抜けする。
こちらを青ざめて凝視する補助監督。そこで私はようやく、車内を自身の殺気で満たしていたことに気づいた。


「あぁ、ごめんね、怖がらせちゃったね」


「いっ、いえいえ!気にしないでください!」


補助監督にプレッシャーを与えてしまうとは、余裕がなくなっている証拠だ。そういえば前世の五条悟も、よく伊地知くんをそうやって困らせていたっけ。


「(ほんと、どうしようも無い人だった)」


今補助監督を焦らせて事故でも起こされたらそれこそたまったもんじゃない。私は「急いで」という言葉を飲み込んで、自分の気を無理やり沈めた。

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設定タグ:五条悟 , 呪術廻戦
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作者(プロフ) - ぽぽさん» ありがとうございます😭こんなにも嬉しいお言葉をいただけるなんて感激です🥲なかなかの不定期更新ではありますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします☺️ (2月26日 0時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 作者さん» 繰り返しコメントすみません🙇‍♀️この作品から作者様の書かれるお話に興味を持ち他の作品も拝見したのですが、どれも良い意味で読みやすく、言葉遣いもストーリーも好みに刺さりました ; ;素敵な作品を創って下さりありがとうございます💖 (2月24日 23時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 星屑さん» コメントありがとうございます。一風変わった設定を使いたいと思いこの作品を作りました!これからも楽しいと思っていただけるよう頑張ります! (2月22日 14時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます。内容は自分が納得ができるまで頑張って書いているので、お褒めいただきとても嬉しいです!これからも応援よろしくお願いいたします☺️ (2月22日 14時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - 今までにないような作品で読み進めるのが楽しかったです!更新楽しみにしています🥰 (2月21日 5時) (レス) @page15 id: e29b44e719 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2024年2月18日 0時

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