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前世では、今の私のように“圧倒的な力を持つ術師”が一定数いた。
そしてまた呪霊も、今世よりずっと多く、強い奴がわんさか湧いていた。
なぜここまで術師と呪霊両者の実力が前世と今世でかけ離れているのかと言えば、恐らくこれが原因だろう。
この世界では、生き物として最強であった五条悟が生まれていない。
それはつまり、前世で起きた“五条悟による世界のバランスの崩壊”がなかったわけで。
だからか、均衡を保ちながら世界は回っている。この世界は、凄まじい力を持つ人間が少なくても成り立つのだ。
五条悟が、今世で規格外の男として誕生していなかったことに感謝だな。
ふと、私の携帯の着信音が車内で鳴った。いつもの音とは違う、耳障りな音。
この音は、緊急時にしか流れないはず。
急いで通話を繋げ携帯を耳に当てた。
「もしもし」
「Aさん、こちら◯◯」
「◯◯さん、要件をどうぞ」
「はい。14時30分頃、突如帳が発生。高専関係者のものでは無いとのことで窓から連絡があり調査を進めたところ、例の呪詛師による特殊な帳であることが判明しました」
「場所は」
すぐさま駆けつけれるようにそう尋ねる。補助監督の運転する車も、小道に入ってUターンをした。
補助監督が地名を読み上げ、私はハッと気づいたことがあった…が、それより先に考えるべきことがあったので後にする。
「今から向かいます。帳の概要を教えてください」
「はい。高専関係者が調べたところ、帳の中には入れず、破壊しようにも出来ないと…」
「近くに何か杭のようなものがあるかもしれません。もしあればそれは、嘱託式の帳の可能性があります」
「もう一度調査してみます。何かあればまた連絡しますね」
「よろしくお願いします、くれぐれも無理のないように」
通話を終え、私は髪をわしゃわしゃとしながら苦虫を噛み潰したような顔を浮かべた。
簡潔に言うと、しくったのだ。呪詛師集団のテロ予告を、そのまま素直に受けとっていたのが悪かった。
今まで2回、呪詛師たちは事件を起こしている。そして３回目となる今回も、私たちは予告通りに暴れてくるのだと勝手に思っていた。
が、それを逆手に取り、敵は違う時に違う場所でテロを起こしてきた。なんて間抜けなんだろう。小賢しいからこそ、私達は3回にわたって敵対しているというのに。敵の言うことをそのまま信じるとは。
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作者(プロフ) - ぽぽさん» ありがとうございます😭こんなにも嬉しいお言葉をいただけるなんて感激です🥲なかなかの不定期更新ではありますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします☺️ (2月26日 0時) (
レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - 作者さん» 繰り返しコメントすみません🙇♀️この作品から作者様の書かれるお話に興味を持ち他の作品も拝見したのですが、どれも良い意味で読みやすく、言葉遣いもストーリーも好みに刺さりました ; ;素敵な作品を創って下さりありがとうございます💖 (2月24日 23時) (レス) id: cce9129f81 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 星屑さん» コメントありがとうございます。一風変わった設定を使いたいと思いこの作品を作りました！これからも楽しいと思っていただけるよう頑張ります！ (2月22日 14時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - ぽぽさん» コメントありがとうございます。内容は自分が納得ができるまで頑張って書いているので、お褒めいただきとても嬉しいです！これからも応援よろしくお願いいたします☺️ (2月22日 14時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
星屑(プロフ) - 今までにないような作品で読み進めるのが楽しかったです!更新楽しみにしています🥰 (2月21日 5時) (レス) @page15 id: e29b44e719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2024年2月18日 0時
