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「五条A」というブランドは、五条家に置いてそれなりに価値のあるものだ。
五条家の中でも特段本家の血筋が濃く、母親も文句無しの完璧な五条家の女。そして何より、1度も問題を起こさずにきた。そんな私を責めることが許される人間は、何度も言う通りほぼ3人に限られている。当主様と、お母様と、五条悟だ。

つまりこの目の前の女の子よりは五条家内に限って立場が上。それ以外の土俵では正直、対等だとは思うけど。

そして、女の子が私をぶっ叩いたことからわかる通り、五条悟が私に入れ込んでいる事実はそれなりに噂として広まっていると思っていい。逆に言えば、広まってる割に正式に発表されない婚約関係。ここから想定されやすいことといえば、「五条Aが婚約を後回しにしている」という噂が広まること。

ならば、私が五条悟を慕っていることとして既にそれなりの関係性を築いているということにしてしまえば。
少なくともこの女の子然り、他の子達がでしゃばろうと五条悟が拒否してもおかしくない、そう思わせることが出来るのだ。

つまり「いくら自分の家の女を差し出そうと五条Aが居るから勝ち目が無い」と勘違いさせる。

これをしてしまえば私の生存率が下がる婚約関係まっしぐらだろう。けどそのおかげでこれ以上子供達の将来が窮屈にならずに済むなら安いものだ。
それに、五条悟だって被害者でしょ、こんなの。最悪だよ若い子の性事情考えもしないでこんなことするの。


「お嬢さん。私からきちんとお願いしますね。私の稚拙な恋心をどうか分かって、そしてお帰りください。あぁ、帰れないのであればこちらで使用人を手配しますよ。ついでにお手紙も」


五条悟の元を離れ、女の子の手を握った。顔を近づけて、耳元でこっそり「後は任せて」と伝える。その一言に女の子はぴくりと反応した後、こくりと頷いた。

別に五条悟を好きで追いかけている訳じゃないのなら、この子にとってもウィンウィンだろう。

とにかく周りに噂を広めて、信憑性を高くすることが出来ればある程度上手く進むはずだ。こればかりは保身に走っても私の気持ちが休まらない問題だったので仕方ない。
どうしても私は、大人に使われる若い世代という図が苦手らしい。

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設定タグ:五条悟 , 呪術廻戦 , さしす組
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セナ - 久々に時間が空いて読みに来たらめちゃくちゃ更新進んでました(´つヮ⊂)ウオォォwwwありがとうございます!!!!また更新されるの楽しみに待ってます!!頑張って下さい!! (3月26日 18時) (レス) id: 12c663bd39 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます。出来たてから読んでいただきとても嬉しいです🥳これからも応援よろしくお願いいたします! (1月27日 0時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新お疲れ様です!この作品がいつ更新されるかうきうきしながら待ってました!笑 ずっと最初の方の出来たての時から見ててめっちゃ大好きです!更新頑張ってください!! (1月26日 20時) (レス) @page12 id: c3a5fb6d36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2024年1月26日 19時

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