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脳みそをフル回転で考える。
五条悟は、恐らくもう二度とこの子を抱かないだろう。それはほぼ確定。本人がここまで拒否してしまえばなかったことになる。
だがしかし、この女の子は「子供を作れなかった能無し」として一族の笑いものになってしまう。いや、笑いもので済めばまだマシ。酷ければ折檻なんてことも有り得るのが呪術界。
だから、五条悟の子供を産めないちゃんとした理由がないといけないのだ。それが無ければどうなってしまうことやら。
「…大丈夫ですか」
女の子にそう告げると、青白い顔で私の方に目線を移す。恐怖で頭が混乱しているようだった。
そこに追い討ちをかける五条悟
「もういい、お前はもう下がれ。そんで、二度と俺達の前に現れんな、高専も出禁」
「…そ、そんな」
「逆に、なんで入れると思ってんだよ」
「でも私、いやっ、それだけは、お父様に」
今の発言で、女の子がこのまま帰れば何か罰を受けることが確定した。夏油傑も、ここで父親の名が出てきた事に顔を顰める。
「悟、何か事情があるみたいだし、もう少し話を聞いてあげれば」
「必要ない、自業自得だろ」
「悟様、私からもお願いします。どうかご慈悲を」
「…お前はなんでそんなにコイツを庇うんだよ、何されたか覚えてんだよな?」
「でもその、大したことはないって言うか」
「じゃあ俺に、自分の女殴られても見逃す男になれってつってんの?はあ?」
「そっ…そうですね」
「ざけんなよ、俺がどういうつもりで、お前に」
あ、まずい。また怒りゲージMAXになってきた。
五条悟のこめかみに筋が浮かび、ますます場の空気が悪くなる。けれど私がここで引き下がったりしたら女の子が何されるか分からない。
いつまでもこんな事を続けているせいで、段々私達の様子を覗きに来る人が増えてきた。
ギャラリーが「え?何が起きてるの?」と言わんばかりに1人2人とぞろぞろ出てくる。その中には、時間が経っても戻ってこない私を心配してか、寮母さんの姿も。
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セナ - 久々に時間が空いて読みに来たらめちゃくちゃ更新進んでました(´つヮ⊂)ウオォォwwwありがとうございます!!!!また更新されるの楽しみに待ってます!!頑張って下さい!! (3月26日 18時) (レス) id: 12c663bd39 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます。出来たてから読んでいただきとても嬉しいです🥳これからも応援よろしくお願いいたします! (1月27日 0時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 更新お疲れ様です!この作品がいつ更新されるかうきうきしながら待ってました!笑 ずっと最初の方の出来たての時から見ててめっちゃ大好きです!更新頑張ってください!! (1月26日 20時) (レス) @page12 id: c3a5fb6d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者 | 作成日時:2024年1月26日 19時