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「親父にも殴られたことないのに」という台詞が頭の中をぐるぐるぐるぐる。
え、ビンタされたんだが！？
叩かれた方の頬を抑えながら女の子の方を見る。顔を真っ赤にして、ベチョベチョになりながら叫ばれた。
「アンタのせいよ五条Aっ！アンタさえいなければ！」
そこでようやく、私が叩かれた理由に心当たる。
この子は「五条悟が五条Aを贔屓にしている」ということを知っているのか。
だから自分の方を見向きもせず役割を果たそうとしない五条悟の視線を奪う私にヘイトが向かった。
叩かれたとこがジンジンと痛み、「絶対お母様に怒られるなあ」と上手く働かない頭で思う。
不思議と目の前の子を恨む気にはならなかった。だってこの子も被害者だ。呪術を扱う家に生まれた子は皆被害者。そう言っていいほど、彼ら彼女らは生活を鎖に繋がれる。
私をビンタしてストレス解消になるなら、この1発ぐらい見逃してやろう。
そんな慈悲深い心でいた私の背筋を凍らせたのは、地獄の閻魔様よりも怖い存在。
「お前、今何しやがった」
「っあ、さと、様…」
恐ろしい形相で女の子を睨む五条悟。思わず足がすくんで動けない。女の子はもう気絶するんじゃないかってぐらい不安定な足元。
五条悟はその長い足でこちらに近づくや否や、女の子の襟元を掴む。
「1発食らわせたよな。Aの、顔に。なぁ」
「も、申し訳、ござい」
「謝って済むワケねぇだろ」
ガクガクと震える女の子に容赦なく五条悟は凄んだ。私がされたことに怒っているはずなのだが、その私ですらこの状況が恐ろしくてたまらない。
いいよ、謝って済ませて。もうしません、で。それでいいよ。
声が出ない。なんと言ったら止められる。
「…ほら、歯ァ食いしばれ」
「っい、いや」
「嫌もクソもねぇよ。お前がAにしたことを俺が返すだけだ」
「やだ、やだぁ！ごめんなさい！ごめんなさいぃ…」
まずい。ダメ、ダメだ。五条悟の手が上に上がったところで緊張が走る。
あのビンタを食らったら、あの子は無事じゃ済まないだろう。まず歯は確実におさらば。下手したら骨が折れたり、脳に影響が出たりなんてことも有り得る。
それくらい、五条悟は異次元なのだ。本人にとっては蚊や蝿を叩くようなことでも、ノーマルの人間には致命傷。
なんとしてでも止めなくちゃ。
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セナ - 久々に時間が空いて読みに来たらめちゃくちゃ更新進んでました(´つヮ⊂)ｳｵｫｫwwwありがとうございます！！！！また更新されるの楽しみに待ってます！！頑張って下さい！！ (3月26日 18時) (
レス) id: 12c663bd39 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます。出来たてから読んでいただきとても嬉しいです🥳これからも応援よろしくお願いいたします！ (1月27日 0時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 更新お疲れ様です！この作品がいつ更新されるかうきうきしながら待ってました！笑 ずっと最初の方の出来たての時から見ててめっちゃ大好きです！更新頑張ってください！！ (1月26日 20時) (レス) @page12 id: c3a5fb6d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2024年1月26日 19時
