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「え、本当に、1着も、洋服持ってない?」


「はい。なかなか購入する機会も着る機会もなくて」


「普通逆!逆だから!私は術式の儀式化のために着るけど、流石にいつもは普段着着るわよ!?」


いや私だって、前世じゃ七五三とか成人式とか、あと夏祭り…?その程度でしか和服を纏ったことはない。だが五条家では使用人も上の立場も人間も、基本は和装だ。五条悟は何着か洋服を持っていたけれど、それは五条悟だから許されていた特権とも言えよう。


「折角綺麗な顔してるんだから、今のうちに好きな服着ておかないと勿体なくない!?」


「いえいえそんな…でも、やっぱり損してますかね」


「してるしてる、超してる。…あっ、そうだ」


ふと、庵歌姫がカレンダーに目を向け、日付を数え始めた。
「この日は任務だから…んで硝子は確か…」とブツブツ呟きながら。


「交流会前まであと少し時間があるし、硝子と私と一緒に服買いに行きましょ!予定空いてる?」


「えっ…い、いいんですか?私が入っても」


「なんで?折角数少ない同性同士だし、女子会ってことで誘ってるのに。硝子も服買いたいって言ってたからタイミング的に丁度いいのよ」


なんてこったい。庵歌姫のパーソナルスペースの縮め方、凄くない?いやなるほど、「生徒達はみんな歌姫先生大好き」という作者からのお言葉に若干の違和感を覚えていたが、こんな風に仲良くしてくれるから人気なのか。

よく考えたら、あのクールビューティー家入硝子が庵歌姫に平気で抱きつかれていたし、この人の魅力はそういうところなんだろう。そしてかく言う私も、言葉だけで簡単に絆された。


「ぜ、ぜひ一緒に行きたいです」


「よし、決まりね。本格的に日にち決めましょ」


心の中でサンバを踊れるぐらいには嬉しい。庵歌姫パワーすげぇ。いやこういう人って、なかなか貴重なんだよな。人生2周目だからこそその貴重さがよく分かる。このタイプがいないと話進まない時もあったし。
逆に、この人に嫌われる五条悟って相当クソガキだったんだろうな。原作での言動だって、リアルにいたらちょっと距離置くもん。
いや、実の所は愛に満ちた人であること、それは分かってる。わざわざ弱い者を守る側に立ってそれを「疲れる」と言っている癖に、何も見返りを求めないって、名前の無い究極の愛なんじゃないの、とは原作読んでて思ったし。
怖いのは、本人それをあんまり意識してないことだよね。すげーな五条悟。マジで凄い。

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設定タグ:五条悟 , 呪術廻戦 , さしす組
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セナ - 久々に時間が空いて読みに来たらめちゃくちゃ更新進んでました(´つヮ⊂)ウオォォwwwありがとうございます!!!!また更新されるの楽しみに待ってます!!頑張って下さい!! (3月26日 18時) (レス) id: 12c663bd39 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます。出来たてから読んでいただきとても嬉しいです🥳これからも応援よろしくお願いいたします! (1月27日 0時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新お疲れ様です!この作品がいつ更新されるかうきうきしながら待ってました!笑 ずっと最初の方の出来たての時から見ててめっちゃ大好きです!更新頑張ってください!! (1月26日 20時) (レス) @page12 id: c3a5fb6d36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2024年1月26日 19時

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