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「敬語はいいですよ、庵様。それに呼び名も…五条が2人いるとややこしいでしょうし」
「ほんとう?じゃあ遠慮なくAって呼ばせてもらうわ。にしても…本当に五条の血筋?」
庵歌姫は表情をコロコロと変えながら色んな角度で私の顔を凝視してくる。こんなに顔を見られることはあんまりないため恥ずかしくなって軽く制止した。
「正真正銘五条家の血筋でございます」
「嘘よ。むしろ逆に、こんな礼儀正しい人間も、アイツみたいに礼儀のレの字も知らないヤツも同じ家から生まれてたら、単にアイツの性格に難があるだけになるじゃない」
いやだから、多分その通りですよ、とはとてもじゃないけど言えない。というより、五条悟はこれまで散々甘やかされてきた挙句、呪術界あるあるのクソ習わしのせいであの性格だから責めるに責められないが。
「ま、それはひとまず置いといて…今日高専に来る日だったのね。不定期に戻ってくるとは聞いてたけど、生憎今日は五条も夏油も出ずっぱり。硝子も忙しいって」
「そうなんですね。大丈夫です、またお時間ある時に御三方にはご挨拶に行きますから」
「ふーん。… じゃあ良かったら話さない?私の部屋で。私も繁忙期で引っ張りだされてて、やっと姉妹校交流会のためにこっちでゆっくりできるし」
屈託の無い笑みでそう言われ、思わず頷いてしまった私は悪くないと思う。だってこんな、普通の友達みたいに接してくれる人ガチで久しぶりだし。
よく考えたら、呪術廻戦の世界って冷静な人多いよな。職業柄なのだろうか。
まぁひとまず、庵歌姫は信頼できるでしょうってことで。
「喜んで。荷解きが終わり次第、そちらに向かいますね」
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セナ - 久々に時間が空いて読みに来たらめちゃくちゃ更新進んでました(´つヮ⊂)ウオォォwwwありがとうございます!!!!また更新されるの楽しみに待ってます!!頑張って下さい!! (3月26日 18時) (レス) id: 12c663bd39 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます。出来たてから読んでいただきとても嬉しいです🥳これからも応援よろしくお願いいたします! (1月27日 0時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 更新お疲れ様です!この作品がいつ更新されるかうきうきしながら待ってました!笑 ずっと最初の方の出来たての時から見ててめっちゃ大好きです!更新頑張ってください!! (1月26日 20時) (レス) @page12 id: c3a5fb6d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者 | 作成日時:2024年1月26日 19時