11 ページ11
・
「…といいますか、どちらにしろ、悟様が18歳以上にならないと進まない話ですし。いくら私が先程の話通り貴方様に執着していようといなかろうと、同じですよ」
「いや全然違うだろ」
「えぇ…?」
もはやここまで来ると乙女心とかそこら辺の話なのかな。もうおばさんなのかな私。おばさんか。
うわ、精神年齢おばさんの癖に15歳の男の子に振り回されてんのこっわ。
待て何の話だ。まぁひとまず五条悟に申し訳無いことをした件については謝った。ならひとまずこのことは忘れて。
「嫌われないように我慢してる俺が馬鹿みてぇ」
「嫌われないように我慢してくださっていたんですか?」
「…」
「…嘘です、ちゃんと分かっているつもりですよ。だから少しでも早く高専に戻ってこようと思ったんです」
私の言うことに百面相を繰り広げながら、最後には呆気に取られた顔で「え?」と呟く五条悟。その様子にまたもや笑いそうになる夏油傑。
「3年間、待つのはむしろ私の方ですよ。自分から逃げることはしないので、きちんと学校生活を楽しんでください。ご学友との時間はかけがえのない経験と思い出になるはずですから、3年と言わず、ご卒業まで…」
────卒業の時に、親友は横に居ないけれど。
そんな言葉が胸につっかえて息が止まった。なんて無責任なんだろうと思ったけれど、ここで言い直すのは不自然だ。
「…学生時代の時間を有意義なことにお使いくださいませ。私は悟様のことを、いつまでもお待ちしておりますから」
そうお辞儀をしてから頭を上げ、顔をチラリと覗く。しんみりしてしまった私の心とは裏腹に、五条悟は信じられないと言いたげな表情で頬を赤く染めていた。
419人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セナ - 久々に時間が空いて読みに来たらめちゃくちゃ更新進んでました(´つヮ⊂)ウオォォwwwありがとうございます!!!!また更新されるの楽しみに待ってます!!頑張って下さい!! (3月26日 18時) (レス) id: 12c663bd39 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます。出来たてから読んでいただきとても嬉しいです🥳これからも応援よろしくお願いいたします! (1月27日 0時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 更新お疲れ様です!この作品がいつ更新されるかうきうきしながら待ってました!笑 ずっと最初の方の出来たての時から見ててめっちゃ大好きです!更新頑張ってください!! (1月26日 20時) (レス) @page12 id: c3a5fb6d36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:作者 | 作成日時:2024年1月26日 19時