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そんなわけで、高専に来てから1週間とちょっと、寮母さんとのんびり過ごす日が続いていた。

今日もそうしてお手伝いをしていたのだが…この日がなんとも厄日というか。正直死にたくなるほどうんざりした出来事が起こる。

午前11時。お手伝いを済ませ自室に1度戻ろうとした時、何やら女の子の懇願する声が聞こえ、そちらへ向かった。聞いていて辛くなるほどの声だったから、助けになればと思ったのだ。今思えばそれがまずかった。


声の元へと向かった先、目に映った光景。

五条悟に同じ歳ほどの少女が縋りついているではないか。涙をポロポロと流しながら、服を掴んで。


「(…もしや、とんでもない修羅場?)」


その女の子の顔をまじまじと見ると、見知った人であることに気づく。五条悟の、婚約者候補に載っていた少女だ。間違いない、私は何度も現実逃避に他候補を見ていたのだから。

呆然と立ち尽くす私に気づいたのは五条悟が先だった。
先程まで冷酷な目で女の子を見ていたというのに、私を見るやいなや「最悪」と言いたげな表情で少女の手を振り払う。


「ちっ、触んなクソアマ」


「さ、悟様…!」


おいおいおいおい、その言い方はないんじゃないか。いくら五条悟でも、女の子に「クソアマ」はちょっと。

脳内ではツッコミ満載な私だが、声が出ない。なぜなら驚きすぎて。

これは一体どういう状況なのだろう。浮気現場に似た空気だけど、生憎私は何者でもなく、仮に何者かであっても五条悟を責める立場では無いことは確かだ。

それでも五条悟は弁明しようと口を開く。が、それを遮る女の子の訴え。


「まだ貴方様の子を成しておりません!まだっ、まだ!」


「うるっせぇな、子供子供ってしつこく言いやがって、キモイんだよ」


「お願いです悟様っ!せめてもう一度…!」


ひえ、今なんつった!?こ、子供!?どういうことですかね。ちょっと説明が欲しい。


「あのなぁ…アイツが見てんだろ。とっとと失せろ」


五条悟のその一言で女の子は私の存在を認識した、のも束の間、すぐさま五条悟へと懇願を続けた。

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セナ - 久々に時間が空いて読みに来たらめちゃくちゃ更新進んでました(´つヮ⊂)ウオォォwwwありがとうございます!!!!また更新されるの楽しみに待ってます!!頑張って下さい!! (3月26日 18時) (レス) id: 12c663bd39 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます。出来たてから読んでいただきとても嬉しいです🥳これからも応援よろしくお願いいたします! (1月27日 0時) (レス) id: 371b148e61 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新お疲れ様です!この作品がいつ更新されるかうきうきしながら待ってました!笑 ずっと最初の方の出来たての時から見ててめっちゃ大好きです!更新頑張ってください!! (1月26日 20時) (レス) @page12 id: c3a5fb6d36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2024年1月26日 19時

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