お前は生徒や【紫】 (ページ6)

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村上「なんでお前は俺にビビらへんの？」

呆れた顔で言う村上先生

貴方「逆になんでビビるんか分かりません」

村上先生は、私の回答に少し悩んだ様子を見せた

村上「…そら、俺がよう叱るからみんな怖がってるやん」

貴方「それは…」

村上「せやけど、お前だけは全然俺に動じひん。むしろめっちゃ関わってこようとするよな。」

貴方「そりゃ、好きだからに決まってるやないですか」

私はいつものように真っ直ぐ愛の言葉を向けた

村上先生はため息をついて

村上「あぁそうや、お前はそういう奴やったわ。聞いた俺が悪かった」

なんて言う

いつも通りの冷たさで

貴方「村上先生、そろそろ私凍え死にますよ」

村上「ふはっ、なんでやねんな」

　

いつも硬い表情の村上先生が笑った

貴方「やって私本気なんにいっつも冷たくスルーされるんやもん。そろそろ寒さに凍っちゃいます」

村上「あーそら悪かったな。すまんすまん」

貴方「ちょっと、バカにしてますよね？」

村上「してへんしてへん」

余裕そうに笑う村上先生がちょっと悔しい

こうなったらちょっと脅してやろうじゃないか

貴方「絶対いつか振り向かせて見せます。もし私の事好きになってくれはったら、そん時は今言ったこと後悔しますからね？バチ当たっちゃいますからねほんまに！」

ふん、どうだ

恐れ入ったか？

村上「ほー可愛い脅しやな。お子ちゃまやから使えるお得意技なんやろ？」

貴方「…っ」

ちっとも効いてへん

村上先生はじっくり私に視点を合わせ

真剣な目つきになった

村上「あんな、お前は生徒や。生徒は生徒同士でいくらでも恋愛ごっこできんねんで」

貴方「恋愛ごっこちゃいますし。私は本気やからゆーてるんですぅ。村上先生のアホ！」

真剣な目つきの村上先生は鬼の形相に変わりかけてきた

村上「おまっ、今先生に向かってアホゆーたやろ」

貴方「言いました。信じてくれへんから。」

村上「やからって目上に対してアホはアカン！！」

ほら、こういうとこやねん

保護者みたいに、いちいち悪いとこは叱ってくれはるとこ

そーゆー姿に本気で惚れてしまうんやって

村上先生、無自覚やからほんまに困るねん…