お前は生徒や【紫】 (ページ5)

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色々と騒がしい1日はようやく終わり

放課後がやってきた

やっと、村上先生に会える〜

丸山「なぁA、ほんまに気ぃつけてやぁ〜」

何故か心配してくれるマルちゃん

そして何故か心配される私

貴方「大丈夫やって〜」

そう言い残して私は教室を出て、生徒指導室へ向かった

ガラガラ

貴方「村上せ〜んせ！」

そう呼ぶと、メガネをした村上先生がこちらを向いた

貴方「やっばい！メガネかけてくれるなんてありがとうございます！今日も超絶イケメンですね！」

村上「お前なぁ…、もうええから分からんとこゆうてみぃ」

また交わされた

貴方「相変わらずスルーがお上手ですね！」

村上「お陰さんでスルースキル上がっとりますわ」

貴方「え、感謝してくれはってたんですか！？」

村上「あぁ、悪い意味でな」

この冷たさも私は動じひん

やって、そこも好きなんやもん

村上「アカン、話ズレとるやないかい。ほれ分からんとこゆうてみぃ」

そう言って村上先生は机をトントンと人差し指で叩いた

私は村上先生と向かい合わせになる形で椅子に座った

貴方「えーと、この問題が分からんくて…」

ワークを開いて指を指した

村上「あー分からへん」

貴方「え？」

　

村上「俺があんなに授業でグラフ見たら分かるゆーてんのに分からへんっちゅうのが分からへんねん」

…そんなこと言ってたっけ？

村上「まさか、お前授業聞いてなかったやろ？」

村上先生は私の目を捉えて離さない

貴方「村上先生のこと見過ぎちゃってて聞き逃したかもしれへんです」

村上「バカたれ！授業は授業や！ちゃんと集中せいアホ！！」

生徒の間で噂になってもーてる鬼の形相

今日で怒られるん2回目やなぁ

そんだけ真剣に向き合ってくれてるんがほんまに嬉しい

貴方「はい！次から集中できるように努力しますね！」

やっぱりどうしてもカッコいいから見過ぎちゃって聞き流すかもしれへんけど…

なるべく気をつけよ

村上「なぁ…」

貴方「はい？」

珍しいなぁ

村上先生から話しかけてくれはるなんて