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出たはいいものの、行くところなんてない
こんなところ誰にも見られたないし
とりあえず散歩でもしようかな…
時間潰しに公園の周りを歩くことにした
すると、公園にいる子供に駆け寄る親の姿があった
親「陸！！こんな時間まで何してんねん！！おかん、心配したんやで！！！」
子供「ごめんなさい、」
謝る子供を親は抱きしめた
親「まだ小ちゃいんやから、暗くなるまで遊んでたら変なおっさんに連れて行かれたら大変やで！！気いつけや！」
子供「分かった…ほんまにごめんなさい」
子供が落ち込みながら謝っていると、親はニコッと笑って頭を撫でた
親「分かればええの！ほら、一緒に帰るで」
子供「うん！おかん、今日のご飯なに〜？」
親「今日はな、陸の好きなクリームシチューやで！」
子供「やったぁ〜おかんのクリームシチュー大好き！」
そんな楽しそうな会話をしながら親子は手を繋いで帰って行った
いいなぁ
お母さんとこんな会話してみたかった
門限破って、迎えに来てくれて、叱ってくれて、抱きしめてくれて
頭だって撫でてほしかった…
ﾎﾟﾛｯ
なに、これ…
もしかして私、泣いてるん？
貴方「…っ、泣くなやぁ！！私！！泣いたってこんな親子みたいになれるわけないやんかぁっ…」
分かってる
分かってるよ、泣いても無駄なことくらい
でもな、もう我慢が八切れそうやねん
今だけたっぷり泣かせて
家に帰ったら居場所がないんやから…
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作者名：もっぴぃ2号 | 作成日時：2022年1月21日 17時
