雪男 in がーる３ (ページ46)

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◎お弁当ページ46

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『いただきまぁすっ』

事務所の食堂。特に誰かとお昼ご飯を食べる予定もないので、一人でご飯を食べる。たまには一人の時間もいいと思うからね、良しとしよう……みたいな感じで孤食。

お昼ご飯といっても、簡単な手作りお弁当。
小さい弁当箱に白米と野菜とおかずをちょっと入れただけ。

食堂にあるご飯だと食べきれないことが多いから、大抵いつも自分でお弁当を作って食べるのがいつものことだ。

ラウール「 Aちゃん！」

『っわ、びっくりしたあ、笑』

もぐもぐとよく噛みながら食べていると、後ろからギュッとハグされたと思って見てみたらそこにはラウちゃんが居た。

『おかずが喉に詰まところだったじゃん！笑』

ラウール「ごめんごめん笑」

『あれ、ラウちゃんご飯は？』

ラウール「さっき食べた。Aちゃんが一人で食べてるの見かけたからお話したいなあって」

やっぱり、ラウちゃんは可愛いと思う。
なんかこう、母性本能の様なものが出てくるというか。今は私のお弁当に目を輝かせてるの、超可愛くない？

あまりにもジーッと見つめているので、プスッと中に入っていたたまご焼きをお箸に刺してラウちゃんに差し出した。

『 ……食べる？』

ラウール「え！いいんですか！」

『いいよ？私、そんなにお腹空いてないから』

ありがとうございます！と言われ、ラウちゃんは私の差し出したたまご焼きをパクッと口の中に入れる。あぁ、そういや間接キスしてるなぁなんて。そういうの気にしないし、多分ラウちゃんも気にしてないので大丈夫だろう。

ラウール「え、めちゃくちゃ美味しい！」

『そう？朝適当に作ったやつなんだけど、笑』

ラウール「めちゃくちゃ美味しいですよ！Aちゃん料理上手い！！」

『ダテ様にはかなわないけどね？笑』

私は料理をするといっても、そんなに本格的にはあまりしないのだが。何回かダテ様と料理を一緒に作ったことがある。自分はかなりドジらしく、分量間違えたり指を切ったりして最後はダテ様に全部作ってもらったのはかなりの黒歴史。

ラウール「今度、僕にも作ってきてほしいです！」

『いいけど……下手だよ？』

ラウちゃんと居ると、いつもほっこりな空間に包まれるのはここだけの秘密。

▶サエさんリクエストありがとうございますした！◀

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