雪男 in がーる３ (ページ43)

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◎具合ページ43

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いつも私は具合が悪いときでも隠してしまうクセがある。隠すためにいくら名演技をしていても、必ずバレると分かっているのに、今日もそのクセをやってしまう。

『おはよ！』

寝不足、そして微熱があった。寝不足だから顔色が悪いため、今日はいつもより濃いめのファンデーションをして。目の下にクマが出来ていたのも上手く隠して。
微熱については何とか耐えるしかなかった。

マスクも付けていたけど、さすがに怪しいかな？と思って途中で外す。みんなはおはよう、と返してくれるのだけど、感の鋭いメンバーの視線が痛い。

『めめ、昨日のやつさ…… 』

目黒「あぁ、どうだった？」

『んーとね、』

感の鋭いメンバーは主にふっかと阿部ちゃんとダテ様。ふっかと阿部ちゃんは同期でずっと一緒に居たから私が具合悪いのを隠すのは慣れっこなんだろう。

ダテ様は普通に何に対しても感が鋭い。そんな三人を避けるため、三人から離れた席に座って話題をめめに振る。

『それで…… 』

目黒「 …… 」

『 ……めめ？』

目黒「顔色、悪くない？」

突然、めめは私をジッと見つめたと思ったら、ピタッと私のおでこに手をやってきた。

『っ、』

目黒「ちょ、」

咄嗟にめめの手を払ってしまい、後ろによろける。でも、それをガシッとめめは支えてくれた。

目黒「熱あるじゃん」

『 ……ないもん、』

目黒「嘘。おでこ熱いし、顔色だって悪い」

まさかめめも鋭い人間だったとは。どうにか逃れようと考えても、熱を出しているので全然頭が回らない。

阿部「 A、また顔色ファンデーションで隠してるでしょ」

宮舘「いつもより濃いし…… 」

これも、いつものことだ。隠していても、必ずバレてしまう。

思わず、頭がフラッとしてめめの胸に倒れ込んでしまう。

『っ、ごめ…… 』

目黒「いいよ、別に。とりあえずゆっくり休んで」

『ごめん…… 』

幸い、今日はこの雑誌撮影だけで他に仕事はない。とりあえず私のソロ撮影と全員の撮影をを一番最後にしてもらって、休むことが出来た。

深澤「 Aが具合悪いのってすぐ分かるんだからね？今日だって、入ってきた瞬間分かったし」

宮舘「わざと俺らから遠い席座ったのも」

全部お見通しで。

やっぱり、メンバーのみんなには敵わないものなんだなぁと実感した一日だった。

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