雪男 in がーる３ (ページ37)

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◎散歩ページ37

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『ちょっと外の空気吸いたいから、散歩がてらコンビニで飲み物買ってきてもいい？』

宮舘「 ……え、危ないから俺ついて行こうか？」

『んーん、大丈夫！』

じゃあ行ってくるね、とだけ言葉を残して楽屋から出る。バタン、と扉が閉まった後思わず一安心してため息を漏らす。……絶対怪しがってたよね。みんな不思議そうな顔してたもん。

流石に理由がおかしすぎた？演技には問題ないと思ったんだけど。そう、これは全て嘘である。もっと単純な嘘をつけばよかったと後悔するのだが。

なぜ嘘をつく必要があるのか？これは誰もが思ったことだろう。

これはマネージャーさんから聞いたんだけど、どうやら隣のスタジオではSixTONESが雑誌撮影を行うらしく。今楽屋で待機しているという情報を聞いて。

『 ……SixTONESに会いに行く、って言ったら絶対行かせてくれないし』

だから、嘘をつかないといけないのだ。

隣だから、すぐにSixTONESの楽屋に着いた。
コンコン、とノックをして「失礼しま～す」と言って入ると6人揃っていた。

『たいが！』

京本「わっ、Aだ！」

思わず、大我の顔を見て抱きつく。
それを横目で樹が嫉妬してそうな顔をしているのは知らない。一緒に舞台をやっていたから、別に久しぶりでもない。なんなら一昨日会ったばかりだ。

京本「え、なんでAいるの？」

『丁度隣でSnow Manが撮影なの』

京本「へぇ～」

高地「みんなにはSixTONESの楽屋に行くってこと言ったの？」

『 ……言ってない、』

「は？」とSixTONESのみんなの顔が驚きの顔になる。いや、だって嘘つくしかないじゃん。
本当にコンビニ行こうとは……してなかったけど。

森本「あ、じゃあもうそろそろ来るんじゃない？笑」

『え？』

慎ちゃんがそう言った瞬間、楽屋の扉が開く。
そこには、ちょっとご立腹のふっかやひーくんが立っていた。流石にメンバー全員は多いと思ったのか、一部の人達。

岩本「やっぱいた」

深澤「飲み物なんて、そこら辺の自販機で変えるのにわざわざコンビニ行くはずないじゃん」

渡辺「俺らも隣にSixTONESいるって知ってたからAいると思ったわ」

『 ……げ、』

グイッとふっかに腕を引っ張られ、すぽっとふっかの腕の中に入る。

この後、散々怒られたのは言うまでもない。

▶サエさんリクエストありがとうございました！◀

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