雪男 in がーる３ (ページ23)

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◎いわだてページ23

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◎Iwamoto

『ひーくんひーくん、』

ツンツン、と肩をつつかれる。それまでスマホを操作していたのだが、一旦その作業を止めて俺の肩をつついた正体に視線を向ける。その視線の先にはAが居て、ニコニコ笑顔でこちらを見ている。

今日は雑誌撮影なのだけれど、メンバー全員ではなくその半分の人数での撮影だった。

岩本「何？」

『ふふ、今日は何の日でしょう』

突然、そんな事を聞いてきたA。今日は10月1日だ。Aに関係している何かなのだろうか。
もしかして俺？だったら、

岩本「 ……入所日？」

これしかないだろう。そう応えてみると、Aは少し驚いた顔をしたがまた笑顔になってパチパチと拍手をしてきた。

『大正解！ひーくん入所13周年おめでとう！』

岩本「ありがと、笑」

『ほんとはダテ様も直接お祝いしたかったんだけど、今日会わないからメールで連絡したの』

Aはメンバーの入所日は全部覚えているらしくて、いつも誰かの入所日だった時は祝ってくれる。この前の佐久間の時も祝ってたし。前から、俺の入所日が近づいていくにつれちょっと期待してたんだけどね。

『記念に、仕事終わったらタピオカ行こ！』

岩本「いいよ、いつもの店？」

『うん！今日は私が奢る！ひーくんの記念日だもん、』

岩本「なにそれ笑
なんか申し訳ないから俺がAの分払うよ」

『だめ！今日は絶対私が払う！』

女の子に払わせる訳にはいかないんだけど、全然折れてくれないので仕方なく俺が折れる。でも、そんな無邪気なAが物凄く可愛い。
ほら今だって「ひーくんとタピオカ！」なんて言ってはしゃいでるし。

ちなみに、Aとは結構な頻度で一緒にタピオカを飲みに行く。大抵はいつも同じ店だけど、ずっとそこに行っていると身バレするかもしれないからたまに違うところに行ったり。

Aはいつもタピオカミルクティーしか飲まない。元々、ミルクティーがめちゃくちゃ好きだから仕方がないことなんだけど。

『 ……まって財布忘れた』

岩本「え？笑」

『家の玄関に置いてきちゃった…… 』

岩本「だからいいよ、俺が払うから」

『明日絶対返すね』

岩本「いやいいよ笑」

結局、俺がお金払ったことはここだけの内緒。

○10月1日岩本照くん、SixTONES森本慎太郎くん入所13周年、宮舘涼太くん入所14周年おめでとうございます！○

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