"Laugh" In the GIRL 4

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……誰か、ついてきてる。




そう気付いたのは、家に帰る途中の帰路についたときだった。もう夜遅くで、辺りは薄暗い。




本当は、怖かったから誰かメンバーと一緒に帰ろうなんて思ってたけど生憎他のみんなは誰かとご飯だったりとか予定があるらしく。私1人の感情でみんなを動かすことは出来ないと思って、今日だけは我慢しようと覚悟した時だ。




何で、何で今なの。




コツンコツン、と私が歩けば同じ速度で後ろから歩く音が聞こえる。少し早足で歩けば後ろからさっきより早めの足音が聞こえる。

角を曲がれば、後ろの人も付いてくるかのように角に曲がる。それが数回も繰り返され、完全についてきてると確信した。




『 っ、やだ、 』




逃げたい。逃げたいのに、怖くて逃げられない。もしかしたらついてきてる人は何か凶器を持っているんじゃないかって考えると、逃げられなくなる。




やだ、怖い。怖いよ、誰か。




足がガクガクして、震えが止まらない。
気付けば私の足は止まっていて。




動け、動け。そう願っているのにあまりの恐怖で身動きが取れない。




「 やっと止まってくれた 」


『 ……っひ、 』




聞いたこともない、男の人の声。




「 ずっと待ってたんだよ、Aちゃん。二人きりになる機会をずーっとずーっと待ってたのに、いつも邪魔者がいるからさぁ…… 」




誰か。誰か助けて。声に出したいのに声が出ない。ガシッと掴まれた腕を振り払いたいのに、力の差では勝つことが出来ず振り払えない。




「 涙する姿も可愛いなぁ、僕のAちゃん 」


『 ……っ、やだ、 』




はぁ、はぁ、と自分でも呼吸が荒くなっていくのが分かる。暗闇の道。誰かが通って助けてくれる、なんてそんな少女漫画みたいな展開はない。




……お願いだから、誰でもいい。誰でもいいから、




森本「 おい、何してんだよ 」




＿＿＿掴まれていた腕が急に離されたかと思ったら、そこにいたのはいるはずもない人物。




『 ……慎ちゃ、 』


「 誰だよお前っ、俺のAちゃんに近付くな、！ 」


森本「 は？誰だよはこっちのセリフだよ。
残念だけど、もう警察呼んでるから 」




A！と聞こえ、辺りを見渡すと慎ちゃん以外のメンバーと警察がいた。




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