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742話 鬼舞辻side ページ48

鬼舞辻「…最後に言い残したいことはあるか?」



千雨は優しすぎた。



私を殺すことも出来るであろう力を持ちながら、私に情を持ってしまったが故に本気で来ることが出来なかった。



千雨「…おと、うさ…」



…ああ、こいつは父親を敬愛していたのだったか。



そんなことを思いながら、千雨から日輪刀を取り…刺す。



千雨「あ、あぁああ…」



痛みに唸るように声を出す。



鬼舞辻「…私は完璧になる…彼奴を守ることが出来なかったのは…完璧でなかったから。」



千雨「…馬鹿じゃ、ないの…そんなの、望んでないでしょ…」



鬼舞辻「貴様に何が分かる?」



分かるはずがない、春姫に会ったことがあるわけでもない貴様に。



千雨「…分からない、よ…分からない…でも、」



私の目を見ながら、千雨は…静かに涙を流した。



千雨「…愛した人に、生きて欲しいから、命を落としたのに…その人が、勘違いをして、苦しみ続けてたら、嫌に、決まって、る、」



…まるで知っているかのような口調。



それに腹が立ち…もう一度、刺す。



千雨「うっ…ぐ、は……聞いた、から…麗美さんに…あな、た、の…こと、」



鬼舞辻「…彼奴から、」



千雨「っ…春姫さんは、貴方を…心から、愛してたんだっ…だから…!!」



其処まで言った千雨の口を、手で塞ぐ。



鬼舞辻「…それ以上聞くつもりも、必要性もない。…死ね。」



…もう一度刺して、手を離す。



千雨「……お父さん……………縁壱さん、」



…それだけ残すと、息を止めた。



鬼舞辻「…縁壱…か。」



…こいつはきっと、そいつを愛していたんだろう。

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ねこです - 終わり方がカッコよすぎる…惚れ… (2019年10月22日 21時) (レス) id: 1eba992f2c (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - なるほど、主人公は春姫さんの代わりに鬼舞辻さんを救おうとしているのか……。そして鬼舞辻は主人公と春姫さんを重ねてたから悲しい顔をしていたのかな…?主人公よ早く鬼舞辻さん救ってあげて…… (2019年10月22日 20時) (レス) id: b4cdd55349 (このIDを非表示/違反報告)
蓮! - 鳥肌がヤバイ… (2019年10月22日 18時) (レス) id: e972c788b5 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン - 無惨さんの過去がめちゃくちゃ気になる。 (2019年10月22日 12時) (レス) id: c144890f71 (このIDを非表示/違反報告)
るた - 柱が皆さん生きてて良かったです・・・!十二鬼月の皆も最後まで生きてて欲しいです、童磨さんが格好良く見える・・・笑 (2019年10月22日 3時) (レス) id: 4882409e98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心月美玲 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年10月21日 17時

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