728話 鬼舞辻side ページ34
春姫「何か無惨さんって人前では別人みたいですよね。」
唐突に言い出した春姫を見遣る。
きっと今の私の顔は「だから何だ」と言いたげなものだろう。
春姫「凄い好青年、色んな人から人気ありそう。」
鬼舞辻「その方が人間として人里にいるには生きやすい。」
春姫「へー、そうなんですか。」
聞いた割に興味がないようだな、など思いながら読んでいた書物に目を戻す。
春姫「でも私はいつもの無惨さんが好きですよ。」
…そう言いながら隣に座ってくる。
鬼舞辻「…構って欲しいのか。」
春姫「あれ、私そんなこと言ってないなぁ。」
随分可愛いことを言うものだ、などと思いながら抱き寄せる。
鬼舞辻「…普段の私で居て欲しいか?人前でも。」
春姫「…いや、この無惨さんは私だけが知ってればいいと思います。」
鬼舞辻「独占欲というものだな。」
春姫「ハッキリ言われると否定したくなりますね?」
照れているのかそんな憎まれ口を叩く。
そんな春姫の唇に自らの唇を押し当てれば、恥ずかしそうに頬を染める。
鬼舞辻「…安心しろ、私はいつもそれ以上にお前に対しての独占欲を持っている。」
春姫「そ、そういうこと普通に言います…!?」
鬼舞辻「可愛いな、照れている所も。」
春姫「ほんとやだこの人。」
そう言いながらも嬉しそうにしている春姫は、やはり可愛らしい。
…そんな春姫を見ていると、私は何故か…幸せな気持ちになる。
547人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねこです - 終わり方がカッコよすぎる…惚れ… (2019年10月22日 21時) (レス) id: 1eba992f2c (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - なるほど、主人公は春姫さんの代わりに鬼舞辻さんを救おうとしているのか……。そして鬼舞辻は主人公と春姫さんを重ねてたから悲しい顔をしていたのかな…?主人公よ早く鬼舞辻さん救ってあげて…… (2019年10月22日 20時) (レス) id: b4cdd55349 (このIDを非表示/違反報告)
蓮! - 鳥肌がヤバイ… (2019年10月22日 18時) (レス) id: e972c788b5 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン - 無惨さんの過去がめちゃくちゃ気になる。 (2019年10月22日 12時) (レス) id: c144890f71 (このIDを非表示/違反報告)
るた - 柱が皆さん生きてて良かったです・・・!十二鬼月の皆も最後まで生きてて欲しいです、童磨さんが格好良く見える・・・笑 (2019年10月22日 3時) (レス) id: 4882409e98 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ