愛され体質？下らない。７

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『んー。』



ベッドに寝転がりながら考える。



『忘れるべきなのか、それとも、』



そう呟き、LINEを開く。



見たってどうしようもないくせに、あの人とのトークを眺める。



『どうにかして、克服するべきなのか。』



本当は分かっている、どうするべきかだなんて。



忘れず、胸に刻みつけ、それでいて気にしないよう、克服する。



それが一番いい形なんだろう。



『分かってるよ僕。』



ヒロイン潰ししているのだって、全て、根本にあるのは嫉妬なんだろう。



『愛され体質？下らない。』



口ではこんな風に言っていても、心の底では



──────────愛されたい。



そう思っている自分が確かに居て。



でもそれが叶わないから、愛され体質が羨ましくて。



ヒロインさん達より、僕の方がずっと下らない存在なんだよ。



『愛なんて、知らないからさ。』



そんなの、言い訳にしかならないのは知っているんだけどね。



去年居た学校で仲の良かった人達と撮った写真を見る。



思い出に残るものって、これだから嫌いなんだよね。



いつまでも心に残って、僕のことを苦しめる。



『大好きだったよ。』



でも今は、他に大好きな人達が居るから。



だから、やっと、この言葉を、あなた達に使えるの。



『あなた達なんて、大っ嫌い。』

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