愛され体質？下らない。７

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『あのね、澪。』



立ち止まり声を掛ければ、少し先から僕の方を見て首を傾げる澪。



澪「どうしたの？」



僕はいつでも、澪にだけは本音を言うことが出来るんだよ。



『正直言うと、とても怖いんだ。』



澪「………うん。」



『確実には信じてない、まだ信じきれてない。

でも、確かにあの人達のことを信じたいって思っている僕がいて。

きっと、関われば関わるほど、僕はあの人達のことを信じていくと思う。

あの人達なら、きっと、大丈夫だって思いたいんだと思う。』



でも、



『怖い、苦しい、嫌だ、やめて、どうして。

って、僕の心がそう叫んでいることだってあるんだよ。

お願い、やめて、近付かないで、信じさせないで、信じないで。

何処かであの人達を拒絶しようとする僕も居るんだよ。

もう嫌だ、お願いだから、僕を見ないで、同じ目に遭わせないで。

あの人達を信じようとすることに恐怖を抱いているんだよ。』



あぁ、澪、僕はまた君にその顔をさせてしまったね。



とても悲しく苦しそうな、今にも泣き出してしまいそう。



そんな、辛くて、絶対にさせたくなかった顔。



『人を信じるのって、とても怖いんだよ。』



澪「…知ってるよ、怖いよね、そうだよね。」



全てを君に吐き出すことを、許してください。



いつもごめんね、ありがとう、澪。

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