愛され体質？下らない。６

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国見「…先輩。」



幼馴染と電話をしていると、国見くんが声をかけてくる。



『あー、国見くん。』



《誰？》



『今の学校の後輩。』



国見「誰ですか？」



『幼馴染。っていうか両方から質問とか困る。』



何なのでしょうか君達。



《…彼氏、では、ない。》



『居ないよ。』



国見「………」



何か国見くんの機嫌悪くなってきたな。



『ごめんね、ちょっと機嫌悪いから切る。』



《分かった、じゃあまたかけるね。》



『んー。』



そう言いながら電話を切る。



国見「…瑞和先輩、今の彼氏ですか。」



『居ないことくらい分かるよね？』



国見「…へぇ。」



やっぱり機嫌悪いよなー。



国見「…でも、男ですよね。」



『そうですね、てか聞こえたの？』



国見「まあ。」



『別に性別違う幼馴染っておかしくなくない？』



国見「確かにオレの幼馴染も女ですけど…」



『付き合ってる？』



国見「付き合ってないです。」



『そーゆーことだ。』



でもやっぱり相変わらず機嫌悪い国見くん。



の、頭を撫でる。



国見「…先輩、」



『何が嫌か分かんないけど、機嫌直してよ。

幼馴染とはそんなんじゃ全くないしさ、ね？』



そう言うと、少し目を細めながら僕を見る。



国見「…分かりました。」



不覚にも可愛すぎてきゅんときた。

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